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四季で変わる完全予約制のスイーツ店「ナナシノ」が中目黒に開業。コロナ禍で間借りからスタートしたかき氷店が大ヒット、待望の実店舗は1分で予約が埋まる人気ぶり!?

11月10日、中目黒に「ナナシノ」が開業した。夏は氷菓、秋は焼き芋などひとつの店で季節ごとに業態を変える完全予約制のスイーツ専門店で、シェアスペースでの間借り営業からスタートしてファンをつかみ、クラウドファンディングでの支援を経て実店舗を構えた。利益率の高いアルコールを提供する居酒屋などと比べてスイーツやカフェはとくに難しい業態といわれるが、SNSやITシステムを駆使してコロナ禍でも人気と利益を獲得していった。オーナーの藤田かほり氏の巧みなマーケティング手腕に迫る。


コロナ禍で困難になった地元での開業。間借りで始めたかき氷業態でファンを獲得

オーナーの藤田かほり氏は北海道札幌市出身。大学卒業後にチョコレート原材料メーカーで営業を2年半経験するも、学生時代の飲食店アルバイトの楽しさが忘れられず、有名チョコレート店のカフェへ転職。店舗マネージャーとして接客・製造ほか開発や運営にも従事していた。カフェ勤務時から2020年の独立を視野に入れてはいたが、具体的にどんな業態にするかは決めていなかったという。

転機は勤務先のカフェでメニュー開発に取り組んでいた時のこと。「夏はチョコレートの売上が落ちるので、対策としてかき氷を出すことに。私はそれまでお祭りの屋台で食べるようなかき氷しか知らなかったのですが、東京のふわふわかき氷を食べて、あまりのおいしさにすっかりハマってしまいました」と藤田氏。

食べ歩きを重ね、試行錯誤しながら勤務先で提供するかき氷を独学で開発。ここで手応えを得た藤田氏は独立後の業態をかき氷専門店に定め、地元・札幌での開業を決意した。「札幌はパフェが圧倒的に強いこともあり、かき氷はほとんど普及していません。私が衝撃を受けたふわふわ系のおいしさを地元でも広めたいと思ったんです。しかし、この頃はちょうど初めての緊急事態宣言発出で身動きが取れなくなった時期。地元に戻るのが難しくなったため、まずは中目黒のシェアスペースで2020年6月から『ナナシノ氷菓店』をスタートさせました」と語る。

中目黒銀座商店街に新築されたばかりのビル2階に立地。完全予約制ということもあり看板は設置しておらず、シンプルなつくりになっている

店舗データ

店名 ナナシノ
住所 東京都目黒区上目黒2丁目13-6-201

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アクセス 中目黒駅から徒歩3分
営業時間 11:00〜17:00(完全予約制)
定休日 月曜、火曜、木曜(月により変動あり)
坪数客数 約11坪、カウンター8席
客単価 1500~2000円
運営会社 株式会社NEW STANDARD
オープン日 2021年11月10日
関連リンク ナナシノ(Instagram)
関連リンク ナナシノ(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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