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三軒茶屋に「寿司とワイン サンチャモニカ」が開業。エー・ピーカンパニー元幹部の綱嶋恭介氏の「酒ワイン食堂 今日どう?」に続く2店舗目、三茶マーケットにないカジュアルすし酒場で勝負!

6月22日、三軒茶屋に「寿司とワイン サンチャモニカ」がオープンした。エー・ピーカンパニーで執行役員を務めた綱嶋恭介氏がオーナーで、経堂の「酒ワイン食堂 今日どう?」に続く2店舗目だ。「今日どう?」は「ワインと日本酒を初心者でも楽しめる」を目指した居酒屋だったが、今回は「初心者も楽しめる」という軸は同じに、すし×ワインをテーマに据えた。三軒茶屋になかったカジュアルすし酒場のマーケットを狙い、オープン当初から満席が続く好調ぶりを見せている。

三軒茶屋駅から徒歩1分、野村不動産の飲食ビル「GEMS三軒茶屋駅」の地下1階。以前はイタリアンラーメンの店だった
大理石を使用したカウンターを中心にすし店らしい高級感ある店内。白を基調にしたカウンターに対し、すしを握る職人は濃紺の作業着を着て空間を引き締めている
大トロ、炙りトロ、漬け赤身と3種類のまぐろを重ねた「まぐろ三重奏」(399円)。ペアリングワインには「丹波ワイン マスカット・ベーリーA 樽熟成」(799円)をオススメしている
「余韻で飲めるほっき貝」(399円)は、辛口の純米酒「百十郎」(499円)と相性抜群
代表の綱嶋恭介氏。飲食専門の派遣会社を経てエー・ピーカンパニーへ。12年勤務し、子会社の社長になるか、独立の道を歩むかを検討し、後者を選択した

1店舗目、経堂の「今日どう?」は15坪で月商730万円の人気酒場へ成長

オーナーの綱嶋恭介氏は、「塚田農場」などを展開するエー・ピーカンパニー出身で、いま注目の経営者の一人だ。飲食専門の派遣会社で働いた後、2007年に同社に入社。不振店の建て直しや、「焼鳥つかだ」「なかもぐろ」などのミドルアッパー業態に携わった。執行役員も務め、2019年に退職。その後、2019年12月、経堂に「酒ワイン食堂 今日どう?」を開業し、独立を果たした。

「今日どう?」は、ワインと日本酒をメインに煮込み串を名物にした居酒屋だ。誰もが気軽に立ち寄れる「大人のファミレス」をコンセプトに据え、ワインと日本酒は1杯500円からの手頃な値段で提供。初心者からツウまでを満足させるメニュー構成で、オープンするや否や人気酒場となった。コロナ前は15坪30席の店内で月商600万円ほどを売り上げた。昨年の緊急事態宣言に伴う時短営業で一時的に売上は落ちたものの、今年4月半ばから通常営業を再開し、5月は月商730万円を叩き出している。

2店舗目は「出店すればネームバリューが広がる」三軒茶屋か二子玉川で検討

独立当初から拡大を見据えていた綱嶋氏。「今日どう?」の好調もあり、早々に2店舗目を意識していた。出店候補地は「今日どう?」と同じ世田谷区内。特に着目したのが三軒茶屋と二子玉川だ。「世田谷区でも、この2つは出店できればネームバリューが広がる街だと感じた」と綱嶋氏。そうして三軒茶屋駅から徒歩1分の飲食商業ビル「GEMS三軒茶屋」の地下1階を契約した。

ソムリエの資格を持つ綱嶋氏。「今日どう?」と同様、「ハードルが高いと思われがちなワインを初心者も楽しめる」という店づくりの理念はそのままに、扱うアイテムは街を見て決めたという。「経堂に比べて、三軒茶屋はよりトレンドを反映した最先端の飲食マーケットなので、とがったコンセプトにする必要があった。居酒屋である『今日どう?』の業態をやってもインパクトに欠けて埋もれてしまう。そこで、三軒茶屋にはすし酒場が少ないことに着目。現在のすしマーケットは、高級すしや昔ながらの街すし、回転すしとそれぞれが極端で、その間の“ちょうどいい店”が少ない。いくつかのすし×ワインの店を視察し、改めてすしとワインの相性の良さも再確認。若い人にも親しみやすい、すし×ワインのカジュアルな酒場を目指しました」と綱嶋氏は話す。

おまかせコースとアラカルト、2通りの使い方を提案

「サンチャモニカ」では2通りの使い方を提案する。一つは5000円のすしコース。同店のおすすめのにぎりや料理を全17品、ひと通り楽しめる。「しじみ一番出汁」から始まり、「トリュフ香る茶碗蒸し」などの料理や、大トロ、炙りトロ、漬け赤身の3種のまぐろを重ねて握った「まぐろ三重奏」、素揚げした海老の頭を添えた「ぼたん海老と大人のかっぱえびせん」などのにぎりに、「今日どう?」で人気の煮込み串をバージョンアップさせた「京都丹波ポークの角煮」などの料理を提供。各メニューにはオススメのペアリングワインをメニュー表に記載し、初心者も選びやすい工夫も凝らした。「銀座に行くまでもないが、しっかりとしたすしをカジュアルに楽しみたい」というニーズにこたえ、想定客単価はドリンクを合わせて8000円ほどになる見立てだ。

一方で、アラカルトでつまみながら気軽に飲める利用も可能。コースで提供するすしに加えて、オリジナルのアレンジすしからベーシックなネタまで約40品で一貫99~499円。加えて酒のアテになる一品料理も充実する。「黒豆マスカルポーネ」(499円)など、「今日どう?」でも人気のメニューから、「水ダコとクレソンのバルサミコ和え」(699円)などワインとの相性を意識したものまで25品。ベーシックな涙巻きにユニークな名前を付けた「泣けるかんぴょう巻 領域展開号泣ナミダ巻き」(399円)、うなぎとクリームチーズを巻き、ワインに合う「うなチー巻き」(499円)など15品を揃えるあて巻きもよく出るという。アラカルト利用は単価4000~5000円を想定し、20代後半から30代の「すしやワインに興味がある初心者」をメインターゲットとしている。

ドリンクはワインがグラスで赤・白各3品、オレンジ2品、泡が1品で1杯499円~。すしに合わせることを考慮し、赤は軽めのもの、白はシャリや醤油に合うよう旨みの強いもの、といった具合にセレクト。日本酒は7品、1杯499円~と、ワイン・日本酒ともに「初心者が気軽にチャレンジできる値段」(綱嶋氏)に抑えている。それ以外にも、「生ビール(サッポロ)」(550円)、「濃いめのレモンサワー」(399円)「堀口農園の濃い緑茶割り」(459円)「ハイボール」(359円)など居酒屋定番ドリンクを幅広く揃える。

オープン初日から絶好調!27坪で月商1000万円も射程範囲内か

オープン後は初日から満席が続き、スタッフの体制が追い付かないほどの盛況ぶりだ。同店の目標月商は800万円だが、現在の集客状況なら1000万円も見えてきているという。「有難いことに多くの来店があり、オペレーションが追い付いてない部分がある。今後、しっかりとスタッフの体制を整えていきたい」と綱嶋氏。

今後も世田谷区中心に展開を考えており、今回の候補になった二子玉川にも注目している。「二子玉川で『今日どう?』の業態をやっても面白いと思っています。『今日どう?』はカウンター席がメインで1人客も多いので、そこからスタッフと顔見知りになりリピーターに……を繰り返し、お客様が増えていきました。こうした地域に密着した営業をモットーに、“初心者もワインを楽しめる店”をテーマに店づくりをしていきたい」とも話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 寿司とワイン サンチャモニカ
住所 東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 B1F

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アクセス 三軒茶屋駅から徒歩1分
電話 03-6805-2998
営業時間 12:00~15:00、17:00~23:00(LO22:00)
定休日 不定休
坪数客数 27坪45席
客単価 コース利用8000円、アラカルト利用4000~5000円
オープン日 2021年6月22日
関連リンク 酒ワイン食堂 今日どう?(記事)
関連リンク 寿司とワイン サンチャモニカ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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