“川崎にないもの”を創ってきたSunriseが、今度は他地域の魅力を川崎で伝える!
運営のSunrise(神奈川県川崎市)は、川崎出身で現在29歳の菊池厚志氏が率いる気鋭の飲食集団。「川崎の街を面白くする」をモットーに、川崎で「串揚げ とろろ鍋 華金」、「鶏とワイン HANABI」、「鮮魚と炉端焼き 魚炉魚炉」を展開。地場に根付いた店づくりを実践している。
同社は2018年11月、川崎駅前の商店街、仲見世通りに「炉ばた家 ○銀」をオープン。炉端を中心とした総合型居酒屋だった。「ラフダイニングとの出会いがあり、業態変更することにしたんです」と代表の菊池氏。
ラフダイニング(北海道札幌市、代表取締役:大坪友樹氏)は、「港町酒場もんきち商店」など札幌市内を中心に9店舗を展開。漁港から直接買い付けする鮮魚が自慢で、自店で使用するほか、市内の他の飲食店にも卸している。同社が札幌で営業する「シハチ鮮魚店」に来店した菊池氏は魅了され、「この店を川崎でやりたい!」と大坪氏に申し出たという。
「当社のミッションは、川崎の街を面白くすること。そのためにはどうしたらいいかをずっと考えていました。今までの店づくりでは、川崎の街にないものを自分達で新しく創り出してきた。今度は、他の街にある魅力的なものを川崎に持ってくるのはどうだろう?と考えたんです」と菊池氏。「僕が食を通じて楽しいと思うのは、いつも地方に行って地場のものを食べた時。『シハチ鮮魚店』で鮮魚を食べた経験もそのひとつです。ラフダイニングは、”北海道、札幌を世界一魅力的な町に“というモットーを掲げていて、僕らに通ずるものを感じました」。当初FCに乗り気でなかった大坪氏だが、菊池氏が思いを伝え、晴れて「炉ばた家 ○銀」の業態変更というかたちで「シハチ鮮魚店 川崎店」をオープンすることとなった。
北海道の魅力を丸ごと味わえるラインナップを用意
メニューは札幌の「シハチ鮮魚店」に準拠。ラフダイニングから仕入れる北海道ならではの鮮魚が自慢だ。必ず注文してほしいのが、刺盛の「市場直結5点盛」(一人前780円)。旬の鮮魚を盛り合わせる目玉商品だ。「北海道以外ではなかなか見かけない秋鮭も。サーモンとは違った旨みが楽しめます」と菊池氏。かに、いくら、うにをこぼれるほどに盛った「ぶっかけ寿司」(999円)、「和牛うに軍艦巻き」(一貫480円)のインパクトメニューから、「北海道しろ貝風呂」(880円)、「北海道のかすべひれ 極厚生干し」(780円)、「羅白直送 希少 どすいかのから揚げ」(570円)など、現地以外ではなかなかお目に掛かれない、知られざる北海道の鮮魚を使った品も提供する。「角ハイボール専用ザンギ 塩レモン」(2人前580円)、「北海道民の愛するジンギスカン」(780円)の肉料理ももちろん揃い、北海道の魅力がてんこ盛りのラインナップだ。
ドリンクもフードと同様、北海道をテーマにしたものが多数。「ご当地サワー」は「カツゲンレモンサワー」(590円)、「函館ガラナサワー」(590円)など。全国各地のウイスキーのハイボール(580~680円)や、焼酎ハイボール(各種480円)も用意。日本酒は北海道の蔵元から直送の「二世古」(680円)と「上川大雪」(780円)の他、490円均一で提供する全国の地酒も揃える。
ファサード効果で集客は上々。来年初夏には博多業態の出店も
オープンから1週間ほどだが、集客は順調だ。「ファサードを見て来店されるフリーのお客様が多いです。チェーン店が立ち並ぶ中で個店らしさを打ち出し、目立つようにしました。『北海道』というキーワードに惹かれて来る人も多いですね」と菊池氏は話す。
来年初夏には次の新店舗もオープン予定だ。「シハチ鮮魚店 川崎店」の斜め向かいの40坪を取得し、業態は検討中だ。さらにその後はそば業態や海外進出も構想中。軸は変わらず、川崎の街を面白くすること。「三軒茶屋や学芸大学のような、個店が並ぶ街が好きなんです。チェーン店の多い川崎ですが、僕らで店を増やし、一部は独立支援で譲渡などして、街に個性ある個店を増やしていければ。そうやって、川崎の外食をもっと盛り上げていきたい」と菊池氏は意気込む。
店舗データ
店名 | シハチ鮮魚店 川崎店 |
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住所 | 神奈川県川崎市川崎区砂子2-6-11 保栄ビル4F |
アクセス | 川崎駅から徒歩4分 |
電話 | 044-221-3017 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 50坪90席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 株式会社Sunrise |
オープン日 | 2019年11月20日 |
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