3店舗目は渋谷の熱いエリアで勝負
京王井の頭線渋谷駅直結の複合ビル「渋谷マークシティ」と国道246号線に挟まれた道玄坂一丁目エリア、通称「マークシティ裏」。近年、気鋭の酒場グループが続々と出店し、活気に満ちた注目エリアとなっている。その一角に、新たに「立食 型破離(かたやぶり)」が加わった。
運営はシゲキがほしい。高知県出身の店主・正木勇貴氏は、割烹を営む両親のもとに育ち、地元の料亭で修業し、上京。学芸大学「立呑み晩杯屋」(現在は閉店)や池袋の立飲み「おぐろのまぐろ」が繁盛店へと成長する過程に携わり、立飲みノウハウを習得。2022年8月には、店主として学芸大学駅前に「立呑み 鉄砲玉」をオープン。名物「マグロ刺し」をはじめとする酒肴が評判を呼び、売り上げは開店当初から右肩あがり。3坪弱の店内ながら、週末には100人以上のお客であふれ、現在の平均月商は300万円を超える人気ぶりを見せている。
その後、立飲み業態の第二弾として、2023年12月、自由が丘に「立呑み中華 起率礼」を開業。こちらは、有名中華店で修業してきた井上史子氏を料理長に迎え、スタイリッシュな空間でレストラン品質の中国料理を提供。「立飲みのレベルを超えた料理が楽しめる」とすぐに話題になり、連日16時に営業開始するとすぐに満席、それが23時の閉店時間まで続く繁盛店へと成長した。1日平均60人、週末には80人を集客し、4.4坪の店内で月商500万円を叩き出すほど。両店舗とも週休2日制を導入しながら、これほどの成果を達成している点には驚かされる。
3店舗目の出店に動き出したのは、ごく自然な流れだった。「ありがたいことに、『鉄砲玉』、『起率礼』ともに営業中に待機列ができるほどの人気をいただけるように。同時にスタッフも増強されたので、新店の物件を探し始めました」。正木氏が得意とする小箱で検討。契約を決めたのが渋谷マークシティ裏にある5.5坪の2階の同物件だ。
希望していたガスの増設工事は実現できなかったが、渋谷の話題店が軒を連ねる熱いエリア。2階で視認性の面は気になったが、同じビルの1階には立飲みの人気店「嚏(アチュー)」が入居している。「このエリアで立飲みが受け入れられている実績に後押しされて、迷わずここでチャレンジしようと決めました」。

建物前にはあえて看板を出さず、物件の都合で外せない防火扉を看板として活用。内側にはスーパーのバックヤードなどで見られるスイングドアを設置。控えめな照明が店名を浮かび上がらせ、隠れ家の雰囲気を演出している
店舗データ
店名 | 立食 型破離(かたやぶり) |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-15-7 アネックスサクマ2F |
アクセス | JR渋谷駅より徒歩4分 |
電話 | 03-4400-8973 |
営業時間 | 16:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 5.5坪最大25人収容 |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社シゲキがほしい |
オープン日 | 2025年4月8日 |
関連リンク | 立食 型破離(Instagram) |
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