神田・小川町に「LYFE 酒と飯と」がオープン。アパレルや飲食企業を経たオーナーの独立店舗、時代に逆行する39坪の大箱＆徹底したアナログ営業で地域の心をつかむ

開業前にショップカードを500枚配布したことが功を奏し、月商1000万円見込み

オープンから1か月足らず。開業前、井田氏が店前に立ち道行く人にショップカード渡し続けた。掃けた数は500枚、その時のカードを受け取った人達が来店し、唐揚げや角煮、焼鮭などの定食を880～1700円で提供するランチは行列、1日120～130食が13時前に売り切れる盛況ぶりだ。ディナーも毎日2回転はする好調な滑り出し。オシャレな内装から年齢層は若くなるかと思いきや、30代～50代がメインで、近隣企業の重役の利用も多い。一度、ランチや軽いディナーで利用したお客が気に入り、次は大人数の宴会や貸切の予約を取ることもすくなくないという。それに加え、井田氏が近隣の店舗や地主にも積極的に挨拶に行っており、他の飲食店からの紹介や地域の人の口コミも広がっている。

「大箱も時代に逆行してますが、とことんアナログな営業方針も逆行していると思います。まずは儲けや効率よりも、お客様に喜んでもらうことが大事。お客様との接点が減るからモバイルオーダーも使わない。席間も広く取りすぎだとは思うし、値段ももっと上げたら？とスタッフに言われますが即答でＮＯ。ここで過ごしてもらい、元気になってもらうことが大事だと思うんです」と井田氏。そうした点が評価され、着実に客数に表れており初月は1000万円の見込みだ。

今後も店舗展開を計画しており、次は1年以内にこのエリアで新規出店を目論む。また、新御徒町も気になるエリアとして着目している。「まずは店を街に必要な存在になるよう育て上げ、5年後は沖縄でマンゴー畑をやりたいですね！」と意気込む井田氏だ。

写真中央が十八商店代表の井田大輔氏。前職時代からの仲間とともに運営する

（取材＝大関　まなみ）

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