日本酒と同じくらい、接客スタイルにもこだわる。お客様をケアしたい
日本酒バーの経営には欠かせぬ「酒の知識」と同じくらい、大森氏が大切にしているのは、接客=コミュニケーションだという。「NYでレストランやバーを利用すると、ウェイターが細かい配慮を欠かさないのを感じる。開いたグラスがあれば、もう一杯どう?と進めてくれる。顔色をみて、今日はどんな日だった?などと、自分がそこに存在していることを徹底してケアしてくれる。もちろん、それはチップ制度があるからなんですけど、お客側としてもうれしいもの。自分の店も、来てくれたお客様には、お客様にあわせた接客、心地よいコミュニケーションをしたいし、そのスタイルが好きなんです」。
「クラフトビールやワインのように、グラスでオシャレに、さらりと一杯楽しめるような、お客様にとって都合のいい日本酒バーにしたい。今のところ、角打ちの延長のようなカジュアルな雰囲気にはしていますが、ゆくゆくは日本酒の価値をもっとあげたいという希望もあります。日本酒の消費が増えれば、農家も喜ぶ。僕に会いに来てくれるよりも、日本酒を探しに店にお客様が集まってくれるようになればいい。長期戦で頑張ります」。
想いやストーリーが、共感を呼び、人を呼ぶ時代。飲食店においても、その流れは同じだ。ターゲットは狭く、ニッチでもいい。今までにない提案や、常識の逆を行く戦略のゆくえを見守りたい。
(取材=Mie Yoshioka)
店舗データ
店名 | Sake bar KoKoN (古今) |
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住所 | 東京都杉並区高円寺北2-21-1 リリーベル高円寺スクエア B1F |
アクセス | JR高円寺駅より徒歩5分 |
電話 | 03-6824-1516 |
営業時間 | 17:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO23:30) |
定休日 | 木、祝 |
坪数客数 | 11.79坪15席 |
客単価 | 3000~4000円 |
オープン日 | 2023年12月8日 |
関連リンク | Sake bar KoKoN (HP) |
関連リンク | Sake bar KoKoN (Instagram) |