メニューから見えてくる、綿密でトータルな経営手腕
メニューは7~8割が元住吉店の流れをくむ。「芽キャベツ巻き」(242円)、「アボカド巻き」(308円)、「じゃがバタ巻き」(319円)、「レタス巻き」(352円)など、豚バラ肉で巻いた看板野菜串のほか、チーズ串、変わり串、焼き鳥串も用意。バラエティ豊かで、3~5串でお腹に溜まるボリューム。FUJI ROCK2022出店メニューの「鶏もも肉の旨塩唐揚げ」(495円)や和製フォアグラ「極上トロレバー」(528円)などの逸品料理、「パリパリピーマン(パリピ)」や「鶏皮ポン酢」などの「お酒のちょいおつまみ」(各種330円)のようなスピードメニューも揃える。ドリンクは、「とりあえずこれ‼濃厚玄米茶ハイ」(528円)やトマト酎ハイ(583円)のような利益率の高い割りものをメインに、通常500mlオーバーのサイズで提供。客層は、ほかの店舗は7割が女性というが、自由が丘は通りがかりの男性客が半数以上で、味もコスパもターゲットにマッチしている。
一般的に、焼鳥店のような業態は、利益率も良く出店しやすいといわれるが、そのぶんライバルも多い。収支のバランスやサービスの工夫が明暗を左右する。自由が丘店はわずか7坪、せいぜい15人程度しか集客はできないが、すでに他店以上の利益をたたき出せる見込みだという。その秘密は、メニューからも見えてくる。
たとえば、30分飲み放題でおつまみ2種がつく「サクッと、いこう‼セット」は、1650円。「飲み放題といえば90分制が一般的だが、30分を90分に換算すると、4500円相当。これは、お客様にとっても、我々にとってもWINWINなメニューではないかと思っている」と逆井氏。
人件費については、オープンからしばらくは3人体制だが、2人で切り盛りすることを想定している。また、元住吉は現在セントラルキッチン化しており、自店で丁寧に串打ちしたものを各店に届けることで、店舗の人件費をカット。接客においては、オススメメニューを必ずお客に伝えて、オーダーコントロールを行う。仕入れにおいても、3店舗共通の業者としっかり連携して仕入れコントロールすることで、食材原価率は20%、資材を含めても25%程度におさえることに成功している。
店舗データ
店名 | 立呑み さぁいこうか!! 自由が丘店 |
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住所 | 東京都目黒区自由が丘1-13-10 山田ビル1F |
アクセス | 自由が丘駅北口から徒歩1分 |
電話 | 03-6459-5956 |
営業時間 | 平日・祝前日17:00~24:00、土日・祝日 12:00~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 7坪15席 |
客単価 | 2500~3000円 |
オープン日 | 2024年1月11日 |
関連リンク | 薄田商店(記事) |
関連リンク | 立呑み さぁいこうか!! 自由が丘店(Instagram) |