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神楽坂に「イタリアワインとお料理 babbo.(バッボ)」が開業。高円寺「タッチョモ」や目白「ガタリ」を経た店主が、レストラン顔負けの料理とワインを一体感ある立ち飲みで提供

7月12日、神楽坂に「イタリアワインとお料理 babbo.」がオープンした。オーナーの菅 翔平氏は高円寺の「バール タッチョモ」や、目白の立ち飲み「ティジェッレリア ガタリ」を経て、オープンキッチンや立ち飲みの魅力に開眼。「一体感のある立ち飲みでお客と顔を合わせながら料理を作りたい」という理想をかたちにした。店内はうなぎの寝床のような空間に長いカウンターを配置。立ち飲みと思えないクオリティの料理と、インポーター経験も持つ菅氏が選ぶイタリアワインがスタンディングで楽しめる。菅氏は「細く長く続く店にしたい」と意気込むが、オープン直後から近隣の食の感度の高い住民を中心に集客。前途洋々なスタートを切っている。


料理人を目指し上京するも割烹では挫折。オープンキッチンのバルでイタリアンにのめり込む

美食の街として知られる神楽坂。多くの飲食店が軒を連ねる神楽坂通り沿いや赤城神社方面とは反対の矢来町方面には閑静な住宅街が広がる。その一角にオープンしたのが「babbo.」だ。「まさか自分が神楽坂に店を出すとは思いませんでした。ただ、繁華街ではなく住宅街立地のここなら長く続く店にできそうだ、と出店を決めたんです」と話すのは、オーナーの菅 翔平氏。

中学時代から「手に職を付けたい」と考えていた菅氏は電気工事士を目指して工業高校に進学。「最初は学校の勉強や資格取得に熱心に取り組んでいたのですが、高2の夏に突然ぷつりと熱が冷めてしまって。そこから成績も下がっていきどうしようか悩んだのですが、もともと料理をするのは好きだったんです」と、高校卒業後は地元新潟から都内の割烹へ修業に入る。「厳しい職場で、当時18歳で若さゆえの未熟さもあって3年続けたところで打ちのめされてしまいました。ただ、そこから飲食の仕事を離れるイメージはつきませんでした」と振り返る。

そんな時、当時住んでいた高円寺でたまたま通りがかって見つけたのが「バール タッチョモ」。同店は2007年オープン、当時のバルブームの先駆けとして知られる存在だ。「働いていた割烹はクローズドキッチンだったので、『タッチョモ』のオープンキッチンでお客様の目の前で料理して会話するスタイルに衝撃を受けました」。やがてそこで働くことになり、イタリアンのキャリアをスタート。料理だけでなくワインも学び、ソムリエの資格も取得した。それをきっかけにさらにワインの知識を深めたいと考え、イタリアワインを専門とするインポーターへと転職。その後も再び様々なイタリアンの飲食店を渡り、独立も視野に入れ始めた頃にコロナ禍となり、身動きが取れなくなってしまった。

大通り沿いの路面に立地。ドアの横には外を見ながら料理ができるようにと小窓を設置した

店舗データ

店名 イタリアワインとお料理 babbo.(バッボ)
住所 東京都新宿区東榎町4-2 神楽坂グリーンランドビル 1F

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アクセス 神楽坂駅から徒歩5分
営業時間 17:00〜24:00(LO 23:00)
定休日 不定休
坪数客数 9.3坪、立ち飲み8人ほど+スツール4席
客単価 5000~6000円
オープン日 2023年7月12日
関連リンク イタリアワインとお料理 babbo.(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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