料理人を目指し上京するも割烹では挫折。オープンキッチンのバルでイタリアンにのめり込む
美食の街として知られる神楽坂。多くの飲食店が軒を連ねる神楽坂通り沿いや赤城神社方面とは反対の矢来町方面には閑静な住宅街が広がる。その一角にオープンしたのが「babbo.」だ。「まさか自分が神楽坂に店を出すとは思いませんでした。ただ、繁華街ではなく住宅街立地のここなら長く続く店にできそうだ、と出店を決めたんです」と話すのは、オーナーの菅 翔平氏。
中学時代から「手に職を付けたい」と考えていた菅氏は電気工事士を目指して工業高校に進学。「最初は学校の勉強や資格取得に熱心に取り組んでいたのですが、高2の夏に突然ぷつりと熱が冷めてしまって。そこから成績も下がっていきどうしようか悩んだのですが、もともと料理をするのは好きだったんです」と、高校卒業後は地元新潟から都内の割烹へ修業に入る。「厳しい職場で、当時18歳で若さゆえの未熟さもあって3年続けたところで打ちのめされてしまいました。ただ、そこから飲食の仕事を離れるイメージはつきませんでした」と振り返る。
そんな時、当時住んでいた高円寺でたまたま通りがかって見つけたのが「バール タッチョモ」。同店は2007年オープン、当時のバルブームの先駆けとして知られる存在だ。「働いていた割烹はクローズドキッチンだったので、『タッチョモ』のオープンキッチンでお客様の目の前で料理して会話するスタイルに衝撃を受けました」。やがてそこで働くことになり、イタリアンのキャリアをスタート。料理だけでなくワインも学び、ソムリエの資格も取得した。それをきっかけにさらにワインの知識を深めたいと考え、イタリアワインを専門とするインポーターへと転職。その後も再び様々なイタリアンの飲食店を渡り、独立も視野に入れ始めた頃にコロナ禍となり、身動きが取れなくなってしまった。
店舗データ
店名 | イタリアワインとお料理 babbo.(バッボ) |
---|---|
住所 | 東京都新宿区東榎町4-2 神楽坂グリーンランドビル 1F |
アクセス | 神楽坂駅から徒歩5分 |
営業時間 | 17:00〜24:00(LO 23:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 9.3坪、立ち飲み8人ほど+スツール4席 |
客単価 | 5000~6000円 |
オープン日 | 2023年7月12日 |
関連リンク | イタリアワインとお料理 babbo.(Instagram) |