アートや音楽をこよなく愛する2人の“好き”なものを集めた小さな酒場
「三角公園」があるのは、飲食店が多い高円寺の中でも、隠れ家的な店が点在する北口エリア。その名の通り“三角形”のユニークな敷地が目を引くが「実は、屋号は先に決まっていたんです」と夢子氏。
「ずっと2人で『高円寺か阿佐ヶ谷でお店をやりたいね』と話してはいたのですが、お金もなかったですし、競合が多いエリアですぐに物件が見つかるわけもなくて…。だったら準備期間中にブランディングに力を入れよう!と屋号を決め、ロゴも作って、Instagramを通して間借り営業やイベント出店の情報などを中心に毎日発信していました」。
公式Instagramでは“爆裂笑顔”を見せている知也氏は、杉並区立劇場「座・高円寺」内にあるカフェ「アンリ・ファーブル」や、高円寺「ビアカフェ 萬感(ばんかん)」、北参道「Padloquet (パドルケ)!」などを経験。実家の割烹料亭でも料理を教わったというが、「しっかり修業したわけではなくて…。僕はかっちりとした料理屋よりも、ギャラリーを併設した、アートな空間を作りたかったんです」と笑顔を見せる。
そんな「三角公園」のコンセプトは、“お酒と料理とアートが楽しめる店”。ロゴはアーティストでもある夢子氏が、内装デザイン及び工事は夢子氏の実兄で、現代美術家の吉永ジェンダー氏が担当した。3階建てのビルの内、1、2階を客席として活用。1階はカウンター席、2階はテーブル席を配置し、小ぢんまりとしてはいるが、アットホームな空間に仕上げた。カウンターや壁には2人の愛読書が置かれていたり、雑貨やアート作品が飾られていたりと、おもちゃ箱のような空間に惹きつけられるアートファンは多いだろう。1階壁に掛けられた秋田と埼玉の県地図をよく見ると、ところどころに小さなシールが貼り付けられている。
「秋田と埼玉の出身のお客様がいらっしゃると、自分の地元にシールを貼っていかれるんです。“埼玉県”を推すお店は少ないからか、埼玉出身の方がよくいらっしゃいますよ」と夢子氏は話す。
店舗データ
店名 | 三角公園(さんかくこうえん) |
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住所 | 東京都杉並区高円寺北3-1-12高円寺ビル |
アクセス | 高円寺駅から徒歩3分 |
電話 | 03-6383-0903 |
営業時間 | 平日17:00~23:00(22:30L.O.)、土日祝15:00~23:00(22:30L.O.) |
定休日 | 月 |
坪数客数 | 約18坪12席 |
客単価 | 3500~4000円 |
オープン日 | 2023年7月7日 |
関連リンク | 三角公園(Instagram) |