明大前の住宅街に「HOOK」がオープン！渋谷「小料理 百けん」の2号店はアートに囲まれながら美味い料理と酒が楽しめるコンセプチュアルなバー

アート作品に囲まれながら一杯ひっかける、“フック”が効いたバー

甲州街道から一本入った住宅街の一角、ガレージ地下に誕生したバー「HOOK」。吹き抜け部分に吊るされた照明をはじめ、店内を彩る様々なアート作品に思わず目が行く。元々の物件を活かしてリノベーションした空間にはカウンター席や、テーブル席、半個室が、絶妙な距離感で配置されている点も注目したい。「スタッフとお喋りしたい人も、1人でマイペースに過ごしたい人も、それぞれ楽しめるような空間づくりを意識しました」と松崎氏。

以前から店舗展開を考えていたという松崎氏が、創業店「小料理 百けん」とは趣が異なるバーを開業したのは、あるお客とリスクヘッジについて話したことがきっかけだったのだとか。「同じような店を展開した場合、何かあった場合総崩れになるのではないか、と言われたんです。例えば『小料理 百けん』のメインターゲットであるビジネスマンが、今後渋谷から消えてしまうかもしれない。名物のしめ鯖に使うサバが流通しなくなる可能性もある――。それもそうだなと思い、目先を変えたお店ができたらと考えていた時に、スタッフの平野が、2店舗目を出すなら自分がやりたいと言ってこの物件を探してきてくれたんです」。

当初は、なじみのある渋谷エリアでの出店を希望しており、明大前はノーマークだったが、内見で訪れた際に「この場所でお酒を飲むイメージが浮かんで、かっこいいバーができると確信しました」。美大出身で知人にアーティストも多い松﨑氏。ギャラリーとしての機能も持たせ、アート作品が際立つよう、内装はシンプルにデザイン。展示する作品はすべて販売もしており、作品が変われば店内の雰囲気もがらりと変わる。そんな空間で飲む酒、過ごす時間を楽しんでほしいという。

ガレージに描かれた「HOOK」の文字と、小さな看板が目印。今後はガレージも活用する予定だという

写真ではわからないが地上に繋がる吹き抜けがあり、開放感がある店内。テーブルやカウンターに使用した杉の一枚板は松崎氏のこだわりでもある

店舗データ