品川区・中延に「みよし屋」がオープン。雑誌編集者が3代続いた実家の蕎麦店をタコス店へリニューアル。世代や性別を超えた様々な人が交わる店を「編集」する

進化を続けながら、地域の人から愛される店を目指す

現在もフリーランスの編集者として働きながら、店に立つことも多い阿部氏。オープン当初はやや遠巻きに店を眺めていた「ご近所さん」たちも徐々に足を運ぶようになり、「たまに、僕の編集仕事の関係者と、近所のおばあちゃんが同じ場所にいるような光景を目にするようになりました。これが理想ですね」と笑顔を見せる。先日は、道行く人から「何の店かわからないから、写真があった方がいい」というアドバイスを受け、店頭にメニューのチェキ画像を貼ったのだとか。「これからは地域の方々、特にこの辺りに多い子育て層やご年配の方に向けてアプローチをしていきたいですね。店がある通りは飲食店が本当に少ないエリアなので、2軒目、3軒目に立ち寄れるような店ができて、町全体で盛り上げることができたらいいなと思っています」。

スタッフに囲まれるオーナーの阿部太一氏（右から2番目）。「求人も手探りだったが、店に合う人材が集まってくれた」と阿部氏。

（取材＝河西みのり）

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