おでんに凝縮されている「うま味」をテーマに、フードとドリンクを構成する
店舗の品書きは、今後のFC化も視野に入れ、グランドメニューと店舗ごとの日替わりといった構成だ。
看板のおでんは、「だいこん」、「こんにゃく」(各200円)、「たまご」、「くるまふ」、「ちくわ」(各100円)といった定番の10種と、季節・日替わり品が約10種取り揃えられている。また、一品メニューもおでん屋ならではのアイデアを導入。「おでん屋さんの豚角煮」(600円)や「漬け鯖、名前はまだない」(600円)、「おでん屋さんの出汁カレー」(500円)といった、おでんの出汁を使った品はもちろん、「名残昆布ぽん酢和え」(500円)、「うまみ流ポテトサラダ」(500円)といった、出汁をとった後の昆布を再利用した品も。「実は、昆布って、どんなにがんばって出汁をとってもうま味成分が4割くらい残ってしまうんです。せっかくいい昆布を使っているのだから、そこもしっかり味わってもらいたくて」と、持ち前の知識をフル稼働して、ユニークなメニューを開発し続けている。
ドリンクは、おでんとの相性を考え、「日本酒」(1合500円~)を名物に設定。全国各地の名酒をローテーションで常に10種用意。冷酒、ひや、ぬる燗、熱燗と、酒に合わせた飲み方の提案もしている。
また、「自然派ワイン」(グラス700円~)も看板に設定。「最近は自然派ワインを出すお店が増えましたが、決して流行っているから置いているのではありません。おでんが出汁のうま味にこだわっているんだから、合わせるワインもうま味にこだわりたくて。そう考えたら、土壌にも、ブドウにも無理をさせない自然な作り方でうま味を醸す、自然派ワインがぴったりハマったんです」と、ここでも宇野氏の柔軟な発想が光る。
さらに、自慢のおでんの出汁をダイレクトに味わってもらうため、「出汁割り」も。定番の「うまみ 出汁割り」(500円)のほか、「新! 出汁割り」(600円)も品書きに並ぶ。「全店舗のスタッフに何を出汁割りにいれたらおいしいのか、とアイデア募集をしたんです。『D-1グランプリ(=だしワングランプリ)』なんて名付けて、コンテスト形式で(笑)」。熾烈な戦いを勝ち抜き「新! 出汁割り」としてメニュー化されたのは、「炙ったホタルイカを入れた出汁割り」だった。こうした遊び心あふれるエピソードも、お客とのコミュニケーションに活かすことを忘れない。
ほか、「生ビール キリン一番搾り」(中生600円、小生400円)や「玉露緑茶ハイ」(600円)、「国産ハイボール」(600円)、「国産レモンサワー」(600円)といったドリンクが品書きに並ぶ。
店舗データ
店名 | O'denbar うまみ 代官山 |
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住所 | 東京都渋谷区代官山町13-8キャッスルマンション代官山104 |
アクセス | 東急東横線代官山駅より徒歩3分 JR山手線恵比寿駅より徒歩8分 JR山手線渋谷駅より徒歩10分 |
電話 | 03-6416-9209 |
営業時間 | ランチ 12:00~15:00 、ディナー 17:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 約8.2坪 12席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社WAS |
オープン日 | 2022年9月1日 |
関連リンク | O'denbar うまみ 代官山(Instagram) |