軽オペレーションとして着目したジンギスカン業態。苦戦した沖縄は閉じ、渋谷で再挑戦!
渋谷駅から道玄坂を上った先にある、渋谷百軒店。関東大震災の復興のシンボルとして発展し、現在はディープな雰囲気の中にも人気の飲食店がひしめくエリアだ。「2009年、私がここで『ジョウモン』を始めた時はこんな賑わいはなかった。それに続いて様々なオーナーが店を出し、今はちょっとしたグルメ激戦区になっていますが」と話すのは、飲食業界の名物社長、“ガンさん”ことベイシックス代表の岩澤 博氏だ。
数々の繁盛店手掛けてきた同社。「ビストロ ミートマン」などのビストロ業態から、「ジョウモン」や「ごりょんさん」の野菜巻き串業態を多く展開してきたが、今回は一転ジンギスカン。実は「成吉思男」の1店舗目は、2021年10月に沖縄にオープンしたものの、12月に閉店となった。
そもそもジンギスカン業態を始めたきっかけについて、岩澤氏は「野菜を豚バラ肉で巻いて串打ちをする野菜巻き串は、仕込みの負担が大きく課題を感じていました。そこで、仕込みや料理人不要の軽オペレーション業態を展開したい、と目を付けたのがジンギスカンだったんです」と話す。同氏が感銘を受けたという北海道のジンギスカンの名店「だるま」をベンチマークし、同社取締役の柳沢和哉氏が中心となりジンギスカン業態を開発。試行錯誤の末に納得のいく味わいのタレが完成し、まずはお試しとして既存店「ビストロ ミートマン」でジンギスカンの提供を開始した。このジンギスカンはたちまち評判となり、「実店舗もイケる」と手ごたえを感じ本格的に物件探しを開始。当初は渋谷で探したものの、近年、同エリアの家賃は高騰しておりなかなか決まらなかったというが、そんな折に沖縄出店の話が舞い込んだ。そして2021年10月、複数の酒場が立ち並ぶ施設「+hacchi(プラス ハッチ)」の一角にわずか3坪、カウンター15席の「成吉思男 那覇」をオープン。しかし、1年ほどで店を閉じることになった。「大きく宣伝もせずにオープンしたので認知が広がるまでに時間がかかることは覚悟の上だったものの、私たちの力が及ばず、想像以上に集客が伸びずに損切というかたちになりました」と岩澤氏。
店舗データ
店名 | 成吉思男(ジンギスマン)、oh kama bar(お釜バー) |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-20-10 |
アクセス | 渋谷駅から徒歩5分、神泉駅から徒歩4分 |
電話 | 成吉思男:03-5422-3353、oh kama bar: 03-6427-8884 |
営業時間 | 17:00~23:30 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 成吉思男:20坪35席、oh kama bar:20坪39席 |
客単価 | 成吉思男:4500~5000円、oh kama bar:5000円 |
運営会社 | 株式会社ベイシックス |
オープン日 | 2022年12月25日 |
関連リンク | 成吉思男(Instagram) |
関連リンク | oh kama bar(Instagram) |