コロナ禍を契機に、独立に踏み切った
中野ブロードウェイを抜け、早稲田通りを新井薬師方面へ向かって数分。15坪前後、路面の物件を条件にたどり着いたのがこの場所だったという。中野駅からは徒歩10分弱、アクセスがいいとは言い難いが、「長年、(駅から遠い店舗も繁盛店に成長させてきた)ベイシックスで働いていたので、駅からの距離はあまり気になりませんでした。むしろ駅から離れている方が、目的来店に繋がると思っています」と竹嶋氏。
実は竹嶋氏は元パティシエ。調理師専門学校で製菓を学び、上京後はパティスリーで働いていたが、ベイシックスが運営する居酒屋でアルバイトを始めたこときっかけに、その楽しさに触れ、いつか自分でも店を持ちたいと思うようになったという。
「テイクアウト専門のパティスリーで働いていたので、ベイシックスではお客さんが自分の作ったものを目の前で食べてくれたり、僕自身も接客しながら料理をしたりするのが楽しくて。いつかこんな風に、カウンターをメインにした居酒屋をやりたいなと思っていました」。
初めて配属された「てやん亭゛おも屋 西麻布」(現・山田五郎邸のごりょんさん)をはじめ、「渋谷 てやん亭゛」「バードマン」「ミートマン」と約14年に渡って腕を磨いた後に独立。独立するタイミングを明確に決めていたわけではなかったが、コロナ禍で自分と向き合う時間ができたことが大きなきっかけになった。
15坪以内、路面店という条件を掲げ、物件を探す中で偶然たどり着いたのがこの物件だ。当初、中野は考えていなかったが、近隣には昼から賑わうような繁盛店も点在することから、勝算を見込んで出店を決意。住宅街が近いことから、夜でも比較的人通りが多く、現在は近隣住民を中心に一人客からファミリーまで、幅広い層が来店するという。
客層はカウンターをメインに設えつつも、テーブル席のお客とも視線が合うように高さや配置を工夫。訪れる人は、焼き場や厨房がホールと一体となっているような印象を与えるだろう。
店舗データ
店名 | 中野トング |
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住所 | 東京都中野区新井1-3-3 1F |
アクセス | 中野駅から徒歩8分 |
電話 | 03-5318-9292 |
営業時間 | 16:00~23:00(L.O.22:30) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 17坪40席 |
客単価 | 4000円 |
オープン日 | 2022年11月1日 |
関連リンク | 中野トング(Instagram) |