18歳で独立開業を夢見て飲食業界へ
虎ノ門駅からほぼ直結、官公庁が集中する霞ヶ関エリアにオープンした「和食日和 おさけと霞ヶ関」。「和食日和 おさけと」はこれまで、日本橋、神保町、日本橋室町、神楽坂、大門浜松町、赤坂と、ビジネス街に焦点を当てて6店舗を展開してきた。
オーナーソムリエの山口氏は高校時代の居酒屋でのアルバイトをきっかけに飲食の道へ。当初は酒を作ることに魅力を覚え、バーテンダーを目指していたという。「高3の夏休みに通ったバーテンダースクールで『バーテンダーってかっこいいな』と思ったんです。その頃から自分の店を持つことは考えていて、一人で店をやるんだったら料理もできないといけないと思い、調理師専門学校とホテル学校の飲食部門に1年ずつ通いました。そうしたらホテル学校で出会ったソムリエの先生がすごい方で、『ソムリエの方がかっこいいな』とソムリエを目指すようになりました(笑)」。
ちなみに、ホテル学校で出会ったソムリエとは、当時「料理の鉄人」で話題を集めていたフレンチレストラン「ラ・ロシェル」のシェフソムリエ。専門学校時代はコロワイド系列の居酒屋と「ラ・ロシェル」で働きながら、ソムリエの資格取得に向けて猛勉強していた。「卒業後はコロワイドの契約社員として、大箱店舗の回し方や店舗開発、新規出店などいろいろな経験をさせていただきました。ソムリエの資格取得には5年間の実務経験が必要ですから、最短で取得できる23歳で絶対に資格を取ろうと決めて勉強していましたね」。
見事、23歳で資格取得後はシャンパンバーへ就職。さらに、イタリアンやスペインバルなどでソムリエとして経験を重ねるが、あるとき日本酒業界へ転身する。「田崎(真也)さんが本か何かで、フランスに行った際に、フランス人から聞かれることはワインのことではなく、日本の酒のことばかりで、ちゃんと答えられないことが恥ずかしかったと言っていて、その通りだなと思ったんです。フランス人がフランスのお酒に詳しいのは当たり前、日本人ならやっぱり日本酒をちゃんと勉強しなければいけないなと」。
その後、北陸信越の酒と料理を提供する「銀座方舟」に転職し、10年間の勤務を経て2018年に独立、日本橋の雑居ビル2Fに創業店となる「和食日和 おさけと日本橋」をオープンする。開業当初から予想以上の売上を伸ばしたことから、以降はビジネス街に絞って店舗を展開してきた。独立前には唎酒師のほか、「酒匠」や「SAKEディプロマ」の資格も取得している。
店舗データ
店名 | 和食日和(わしょくびより) おさけと霞ヶ関 |
---|---|
住所 | 東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング 3F |
アクセス | 東京メトロ銀座線虎ノ門駅11番出口から徒歩2分 |
電話 | 03-6205-7900 |
営業時間 | 11:30~14:00、17:00~22:00 |
定休日 | 土、日、祝日 |
坪数客数 | 87坪94席 |
客単価 | 昼1500円 夜10000円 |
運営会社 | 株式会社fermata |
オープン日 | 2022年11月16日 |
関連リンク | 和食日和 おさけと霞ヶ関(公式HP) |