「YAKINIKU 529.大門店」がリニューアルオープン。焼肉愛あふれるプロ経営者が、A5ランクの黒毛和牛やミシュラン三ツ星の料理人など、店舗のすべてをハイエンドに昇華！

コロナ禍をきっかけに方向性をブラッシュアップ。全面的なリニューアルを敢行する

コロナ禍で多くの飲食店が経験した営業時間や酒類提供の制限。「YAKINIKU 529.」もその煽りを受け、安定的な営業ができていなかった。「世の中が不安定で自店舗の営業もしにくくなっている状況だからこそ、一歩立ち止まり、現状把握と自分のやりたいことに向き合うことにしたんです」と語る児玉氏。「もともと私は朴さんの味に惚れて店を買い取った。けれど、実際に蓋を開けてみるとレシピは曖昧だし、使っている食材の質もそこまでいいものではない。『これぞ』という武器がない状態で戦っていくのは難しいと考えました」。改めて、自身の目指す店舗のかたちを思案した児玉氏は、「日本焼肉」を突き詰めるというコンセプトを掲げ、「肉」、「カット」、「味」、「調味料」、「食材」の「5つのテーマ」で改革を進めることに決める。

使用する「肉」はA5ランクの国産黒毛和牛に限定。全国津々浦々の農家や問屋へ自ら足を運び、ブランドではなく、その日の目利きでもっとも良いものを一頭買いで仕入れるスタイルだ。精肉だけでなく、手に入りにくいタンやホルモンに至るまで和牛にこだわる。また、「良質な肉を仕入れても、『カット」ひとつで味は変わる」と児玉氏。その道35年のカット職人も引き入れた。さらに、味付けに関しては今回のコンセプトである「日本焼肉」を体現するため、ミシュラン三ツ星を持つ高級和食店の総料理長に声をかけ、シェフに任命。メニューのすべてを任せた。そのシェフが考案した「調味料」は無化調で、梅やポン酢など、和をテーマとした一風変わった味わいを演出する。肉以外の「食材」に関しては、毎日朝どれの鎌倉・湘南野菜や放し飼いの有精卵、野生の国産エノキなど、旬や希少性を重視したオーガニック食材。これらを1年間かけて準備をすすめ、児玉氏は2022年5月29日、「YAKINIKU 529.大門店」をリニューアルオープンした。

ツーフロアの店内は、1階が友人同士やカップルなど少人数での利用を。2階が半個室と個室で接待利用などを想定している

店舗データ