現地の味を忠実に再現したシンガポール料理とエスニックアレンジを加えた中華料理の融合で勝負
「シンガポール料理店」というコンセプトで人気を博した新橋店ではあったが、その一方で「シンガポール料理って何?」といった声も多く、佐藤氏はお客の来店ハードルの高さを感じていた。「知らない料理には手を出しにくい。だから、日本人になじみの深い中華料理も合わせて、敷居を低くしてみようと考えました」。
フードの看板は、新橋店でも大人気だった「究極の海南鶏飯」(1100円)やスペアリブの白胡椒煮込み「肉骨茶(バクテー)」(950円)、海老出汁のスパイシーなヌードル「ラクサ」(1250円)といった、現地の味を忠実に再現したシンガポール料理だ。一方、移転後から新たに追加された中華料理は佐藤氏独自のエスニックアレンジを加えている。エビやソフトシェルを特製のソースで炒めた「獅天特製海老蟹炒」(海老1800円、蟹2100円)や大根餅と卵の炒め「炒大根餅蚕(キャロットケーキ)」(780円)、海鮮の出汁に浸かった焼きそば「福健麺(ホッケンミー)」(1400円)といった、ユニークな品が並ぶ。
また、ドリンクも佐藤氏のこだわりが強く表れている。ワインは町屋の「xotic wines(エキゾチック・ワインズ)」から自然派ワイン(ボトル4800円~)を日替わりで、ラインナップは同店に任せている。また、クラフトビールは香港のブルワリー「Carbon brews(カーボン ブルーズ)」から「アースピープル」、「クレイジーリッチルプリンズ」、「サワーパンチ」(各980円)を仕入れる。「ワインもクラフトビールも、実際に仕入れ先の方と知り合ったことがきっかけで、入れることになりました。今後も同じように仕入れ先と知り合って、味の気に入ったものだけを店に並べていこうと考えています」と、佐藤氏。また、新橋店で人気だった、店舗で淹れた中国茶を用いた「茶割」も提供。「凍頂烏龍茶ハイ」や「茉莉花ハイ」(各600円)など、常時2種類を用意している。そのほか、「生ビール」(580円)や「紹興酒ビール」(680円)、「強炭酸ハイボール」(600円)、「生レモンサワー」(600円)といった定番ドリンク。「甕出し紹興酒5年」(グラス680円、1合1200円、2合2400円)、「陳年紹興貴酒8年」(ボトル4800円)といった紹興酒も品書きに並ぶ。
店舗データ
店名 | 獅天鶏飯(してんけいはん) |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷3-18-10 大野ビル2号館2F |
アクセス | JR渋谷駅新南口から徒歩2分 |
電話 | 03-6881-1193 |
営業時間 | ランチ【月~金】11:30~15:00、ディナー17:00~24:00 【土・祝】11:30~21:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 約11坪22席 |
客単価 | 夜5000円、昼1000円 |
運営会社 | 株式会社アイクリエイティブオフィス |
オープン日 | 2021年4月7日 |
関連リンク | 獅天鶏飯(Instagram) |