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学芸大学に「CHI-FO台湾屋台縁食区」がオープン。ポップアップ営業からファンが付き実店舗化。現地の夜市を思わせる店づくりと屋台料理が特長。食で縁をつなぐ場所へ


ファンが拡大し台湾人も通う味。今後も個性ある街づくりに尽力

同店のコンセプトは「台湾屋台がつくるまちの社交場」。アルミ製のカウンター席に屋台看板を設置し、現地で過ごすような空間に仕上げている。目指すのは「C/NE」のように地域に溶け込み、誰でも気軽に訪れられる街のコミュニティスペースのような存在だ。上田氏は「初めて訪れた方でも隣り合った人と気楽に会話でき、屋台を囲んでみんなが集える場所にしたい。その意味を込めて、農業学者・藤原辰史さんが提唱する“縁食(えんしょく)”を店名に付けました。共食と孤食の間として、食で人を結ぶ拠点にしたいですね」と語る。

設計施工会社が経営母体のため内装ノウハウは豊富。カウンター席は「青葉」の椅子を、テーブル席はビールの空き樽を再利用。既存のものを生かし、予算をかけない店づくりに成功している

オープンからおよそ4か月。ポップアップ時代からのファンのほか、20~60代まで幅広い層が訪れ、満席になることも多い。最近は台湾出身者が来店し「故郷を思い出す味」と言われることも増えたという。

4月には同店の2階部分にクラフトビールショップ「HAMMAM(ハマム)」も出店が決まっている。ここはフォトグラファーの土屋光司氏が新たに取り組む店で、上田氏は「『チーフォ』と『HAMMAM』が連動し、お客さんが自由に行き来できるような形にしたい」と話す。

上田氏はドキュメンタリーのディレクター職を経て、街づくりやカフェプロデュースを行うグッドモーニングスに入社。その後知人らとウェルカムトゥドウを設立し、個性ある街やコミュニティづくりに注力してきた。上田氏は「店づくりは街づくり。今は本業の他に、サイドプロジェクトを通じて社会との関わり方を模索する人が増えています。チェーンばかりではない街ごとの魅力を出すためにも、多彩にチャレンジする人をこれからも応援したいですね」と展望を話す。

右から、上田太一氏、菊田悟氏、スタッフの村井春香氏。店名の「チーフォ」は中国語で吃貨。美食家とはまた異なる“食いしん坊”の意味を持つ

(取材=田窪 綾)

店舗データ

店名 CHI-FO台湾屋台縁食区(チーフォ たいわんやたいえんしょくく)
住所 東京都目黒区鷹番2-21-14 学大横丁1F

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アクセス 学芸大学駅から徒歩3分
電話 070-8549-7210
営業時間 平日18:00〜23:00、土日祝12:00〜15:00、18:00〜23:00
定休日 毎週月曜、隔週火曜
坪数客数 約15坪、16席(カウンター5席、テーブル4人席2、テーブル2人席1)
客単価 3000~3500円
運営会社 合同会社ウェルカムトゥドウ
オープン日 2021年12月17日
関連リンク CHI-FO台湾屋台縁食区(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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