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中野に「片山鳥肉店」がオープン。新宿歌舞伎町から戦略的移転、5階建て一棟のビルをまるごと使い、フロアごとに別業態を展開する32歳経営者のアイデアが冴えまくる!


マンパワーに頼る運営を危惧し戦略的撤退。中野で再出発を果たす

部位ごとに産地を変えた朝びきの鶏を串打ちした焼鳥。60席を超える大箱でもスムーズに回すために取り入れたLINEによるオーダーシステム。そして何より接客に注力したことにより、売上の推移は良かったものの、片山氏は負荷となる部分も感じていた。「朝びきの鶏を使っている以上、毎日串打ちは必須で、仕込みに膨大な手間と時間がかかっていました。人を増やそうにも、焼鳥自体が専門性の高い業態。串打ちから焼きまで一人前になるには年単位の時間がかかる。今、がんばれても、いつか無理をしているひずみが来ると思っていました」。そんな中、新型コロナウイルスが流行。片山氏は「一度見直す時期」と、戦略的撤退を決意。2021年4月に閉店し、新たな物件を探し始めた。当時を振り返り、片山氏は「とにかく多くの不動産業者と繋がりを持ったり、自社スタッフにも朝から晩まで不動産情報を検索してもらったりしながら、物件の情報を集めていました」と、語る。

前回の反省を踏まえ、オペレーションに負担のかかりにくい10坪前後のワンフロアを条件に、恵比寿や目黒、代官山を中心に探索。しかし、条件に近い物件がいくつも出てきた中で、片山氏が心をつかまれたのは、中野の5階建て一棟貸しビルという、当初の目論見とは全く異なる物件だった。「実際に内見に来た時、近隣住民の生活導線となる場所に立地していたことが魅力的でした。もともと私たちは祖母の焼鳥店のように地域密着のお店をつくりたかったし、コロナ禍でより人と人のつながりは求められるようになったと思います。そう考えると、中野の物件は、理想的な立地だったんです」。結果、歌舞伎町の頃より大きな店舗となってしまったわけだが、フロアが分かれていることを活かし、1階から3階をコスパの良い鶏焼肉&セルフ飲み放題。4階を高単価の焼鳥。5階をバーベキュー&カラオケのパーティー利用と、一棟のなかで複数業態を構える作戦に切り替え。こうして10月25日、「片山鳥肉店」は中野の地で新たなスタートを切ったのだった。

2階にはテーブル席と飲み放題のセルフドリンクバーを置く。当初は各フロアにキッチンを設置する考えもあったが、結果的に1階に集約した方が効率的であると判断した

店舗データ

店名 片山鳥肉店
住所 東京都中野区中野3-34-16飯田ビル1-5F

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アクセス 中野駅南口より徒歩2分
電話 080-7825-3834
営業時間 17:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 坪数55坪 1階8席、2階18席、3階30席、4階14席(予定)、5階20席 
客単価 1~3階 4000円~5000円、4階 6000~7000円
運営会社 Japrise株式会社
オープン日 2021年10月25日
関連リンク 片山鳥肉店(Twitter)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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