自然派ワインに魅せられた演出家が独自の世界観で手掛けるネオ角打ち
小田急線・経堂駅の南口から徒歩2分。経堂本町通商店街の中ほどに9月1日、「no.506」が開業した。運営はBottle Tokyoで、外苑前「no.501」、千歳船橋「no.502」と同様に、酒屋としてワインの小売とレストランとしての機能を両立。酒屋の一角で飲む角打ちスタイルを進化させた店づくりが特徴だ。イベントディレクターや演出家として活躍する代表の尾藤信吾氏が自然派ワインに魅せられたことが開業のきっかけで、3店舗とも同氏が空間デザインも手掛ける。さらに同氏の故郷、広島県で無農薬・無肥料でのブドウ栽培にも着手し、委託醸造でのワイン造りに取り組むなどワインの関連事業にも注力している。「no.506」では世界中から厳選した自然派ワイン約600種を取り扱い、アジアンテイストの料理との融合を提案する。
2店舗目、千歳船橋の「no.502」の物件探しの頃から経堂などの世田谷エリアを視野に入れていた尾藤氏。取材に応じてくれた「no.506」スタッフ・戸田光祐氏はその理由を「尾藤が昔住んでいたのが世田谷エリア。特に経堂は馴染みがあり、街の雰囲気などを深く理解していたことも決め手になったようです」と話す。コロナ禍を受け、都心部にある外苑前の「no.501」だけでなく、住宅街での展開の必要性を感じたことも理由だ。同エリアはライフスタイルの感度の高い層が多く住んでおり、自然派ワインとの親和性が高いと睨んでいるという。
入口すぐは天井までつながるウォークインワインセラーで、年間を通じ15℃以下の環境を保持したつくりになっている。蛍光色を基調としたデザインになっているのは、尾藤氏が「蛍光色=人工物や現実世界」とイメージを膨らませ、表現した結果だ。ワインの品揃えは自然派が中心。天体の動きを考慮し、天然由来の配合物を使って育てるオーガニック農法「ビオディナミ」を用いた銘柄を多く揃えるのは姉妹店と同様だが、中でも、店奥のレストランで提供するアジアンとの相性を考え、オレンジワインが豊富。品揃えは2000円台前半~2万5000円で、ボリュームゾーンは4000円台。ボトルワインは購入し持ち帰るだけでなく、抜栓料1800円でレストランで飲むことも可能だ。なお抜栓料は15時までの入店なら半額になるサービスを実施。昼飲み需要も増やすほか、月の満ち欠けを重視して生育するビオディナミにちなみ、満月の日も適用している。
店舗データ
店名 | no.506(ナンバー・ゴーマルロク) |
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住所 | 東京都世田谷区宮坂2-18-1 |
アクセス | 小田急線経堂駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5799-6506 |
営業時間 | 11:30〜24:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 18坪14席 |
客単価 | ランチ1500~2000円、ディナー5000円 |
運営会社 | 株式会社BottleTokyo |
オープン日 | 2021年9月1日 |
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