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日本酒のナビゲーター今野豊氏が魚料理と日本酒をコーディネートする日本酒バル「いとをかし」、1号店と同じ目黒の権之助坂に7月1日オープン

周辺の賑やかな景色の中で、シックで落ち着いた構えが、際立っている
無駄を省いたシンプルな空間の中で、木のナチュラルな存在感が居心地のいい温かさを醸している
ある日のお刺身盛り合わせ7点盛り(1点サービスで8点)と合わせた日本酒
オーナーの今野豊氏

(取材=にしやま とみこ)


JR線目黒駅東口、誰をも日本酒の虜にする日本酒バル「いと」の今野豊氏が2号店となる日本酒バル「いとをかし」を目黒駅西口サイドに7月1日オープンさせた。コンセプトは「魚料理と共に味わい、楽しむ食中酒としての日本酒の奥深さと、伝承される酒文化の世界感のコーディネート」だ。

JR目黒駅西口からを山手通りへと下る権助坂には、人気の立ち呑みワインバルなどの飲食店が軒を連ねる目黒の飲食スポットとして知られている。そんな人気ワインバルの2号店の隣に構える同店は表の賑わいからは間を置く、落ち着いた雰囲気の大人の隠れ家となっている。

“変態系”とも言われるような個性的な日本酒も多く揃え、多彩な日本酒の個性を楽しむことを主軸にしている1号店の「いと」をオープンしてから約1年半、日本酒マーケットは専門業態も増え確実に広がりを見せる。一方で様々な情報も拡散され、話題性の先行や業態の多様化といった新しい一面も見せている。そんな今だからこそ「料理と共に楽しむ食中酒としての、日本酒本来のあり方の大切を改めて実感し、店として形にしたかった」と今野氏は言う。古くから日本各地の酒蔵で醸される個性豊かな日本酒の存在と日々の食卓に並ぶ料理と共に親しまれた日本酒文化。そんな食中酒としての日本酒スタイルをしっかりと提案していくことが日本酒文化を一過性ではなく、今の時代にきちんと根付かせるための重要なことと考えているからだ。

料理に寄り添う日本酒をコーディネートし、美味しい時間、食中を楽しませる形を具現化した同店の中心となるのは魚料理だ。海に囲まれ四季折々の鮮魚に恵まれながらも、案外知るようで知らない美味しい魚料理を提供する場の必要性を以前から模索していた今野氏。だから、同店での始まりは築地で選りすぐり仕入れた「本日のお造り5点盛り」(1700円)、「7点盛り」(2200円)(各2人前)からがおすすめという。通年魚、季節魚などの盛り込みは、同じ一杯の日本酒もそれぞれの魚で微妙な味の違いが楽しめるからだ。または、お造りを日本酒2、3種類と食べ比べ飲み比べて、日本酒の豊かな味の広がりを楽しむのも一つのスタイルという。それは、食中酒として飲むことで、いつも飲む日本酒もまた違った美味しさや個性を知ることが出来るからだ。美味しい出会いを自分の舌できちんと実感してほしいと考える今野氏のこだわりである。お造りのほかには、常時14、5種類を仕入れる魚はそれぞれに向く料理「煮付け」、「焼物」、「揚げ物」(各650円〜)にし、魚の個性を楽しませる。また日本酒の旨味がより深まる「古酒蒸し」(1000円〜)も提供している。魚介料理のほかには、旬野菜をシンプルにゆでた「野菜のボイル」や「おひたし」(550円〜)とおばんざいを揃えている。
本日の「一杯」(400円)からはじまる日本酒は、とりかかりのいいタイプ、ぬけのいいタイプ、フルーティなタイプなど食中酒と楽しめる約60種類以上を揃えている。ポーションは基本100ml(500円前後〜)であるが、それ以上となることが多いのも今野氏らしい。
 
1号店「いと」を新店長の服部氏に任せた今野氏は「笑顔を見せる店」、「笑顔を作る店」という自身の理念しっかりと根付かせ、広げていく人材育成の第一歩としている。今後もさらに日本酒を通して人を育てる店を造り、展開していきたいという。

店舗データ

店名 いとをかし
住所 東京都目黒区目黒1-5-19-101

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アクセス JR目黒駅より徒歩5分
電話 03-6417-0399
営業時間 18:00〜24:00(24:00以降は会員制)
定休日 日曜日(9月より月曜日休み)
坪数客数 11坪・20席(カウンター12席/テーブル8席)
客単価 4000円〜5000円
関連ページ 目黒 日本酒バル いと(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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