神楽坂通りから入る路地の小さな一軒家に、「ENOTECA FRUTTERIA STAGIONE FRUTTIFICARE」(エノテカ フルッテリア スタジオーネ フルッティフィカーレ)が10月8日、オープンした。
同店はPIZZERIA BAR LA STAGIONE(ピッツェリア バール ラ スタジオーネ)、 ENOTECA PIZZERIA KAGURAZAKA STAGIONE(エノテカ ピッツェリア カグラザカ スタジオーネ)、加賀生麩割烹 神楽坂前田、Champagne Lounge & BAR L’escalier(シャンパーニュラウンジ アンド バー レスキャリエ)に続き、加賀屋(代表:前田正壽氏)の飲食部門では5店舗目の出店となる。
同社は、地域の人に気軽に来てもらえる店づくりを軸に、飲食事業を展開している。「ニーズに合わせて、それぞれの店を選んでもらいたい」と、同じエリアでの出店にこだわる。
専務である前田瑞樹氏が名付けた店名の「フルッティフィカーレ」は「実を結ぶ」というイタリア語から付けられている。住民との信頼関係を築き、実を結ぶことを目指し、業態にこだわらず、地域密着の飲食事業を目的としているため、今回この立地では、わざわざ足を運んでもらえることを意識したイタリアンの出店となった。
内装は、元々居抜きの物件であったが、厨房の位置から客席までほとんどを改装した。以前は外から見て、何の店かわかりづらかったが、温かみのある雰囲気を加え、さらに入口に近い所を客席にすることで、入りやすさにこだわった。
今回は料理長の中田歩氏を中心に、フルーツをコンセプトとしたイタリアンで、他店との差別化を図る。中田氏は10年間の神楽坂「カルミネ」での経験を元に、本格的なイタリアンをベースに少しアレンジを加え、メニューを開発した。
「オレンジを練りこんだタリオリーニ バルバリー産鴨のラグー添え」(1500円)や「本日の鮮魚のカルパッチョ 柑橘果物のマリネソースを添えて」(1400円)など、フルーツをさりげなく料理のアクセントにし、前後の料理とのバランスを考えた一皿や、「苺と帆立貝柱のソテー ミルフィーユ仕立て」(1450円)、「フルーツトマトと季節の果物のカッペリーニ」(1500円)のように、フルーツを際立たせた個性的な料理まで、さまざまだ。
料理はアラカルトと、グランドメニューから選べるプリフィクスで、「前菜・パスタ又はリゾット・ドルチェ・コーヒー」(3800円)と、「前菜・パスタ又はリゾット・メイン料理・ドルチェ・コーヒー」(4800円)の2種類から選ぶことができる。
ドリンクメニューは、料理に合わせて楽しめるよう、種類が豊富だ。なかでも、ワインは、イタリアワインを中心に70種用意されている。一杯700円からのグラスワインも常時8種あり、来る客を飽きさせない。白ワインの「ビネルランゲビアンコ」(1200円)は、ふっくらとした厚みがあり、前菜の「洋ナシとフォアグラのブリュレ」の味を引き立たせる。また、赤ワインの「ネロダーヴォラ」(700円)は、「オレンジを練りこんだタリオリーニ バルバリー産鴨のラグー添え」(1500円)との相性が良い。「マンゴーシャンパン」(950円)などのフルーツを使ったカクテルや、白ワインベースの「自家製サングリア」(950円)も人気だ。また、オレンジジュースをベースにした「ティーア」(800円)などのノンアルコールのカクテルも充実している。
個性的でありながら、客への配慮を忘れない、地域密着の出店を続ける同社の、今後の展開にも注目していきたい。
店舗データ
店名 | ENOTECA FRUTTERIA STAGIONE FRUTTIFICARE (エノテカ フルッテリア スタジオーネ フルッティフィカーレ) |
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住所 | 東京都新宿区神楽坂6-8-18 |
アクセス | 地下鉄東西線神楽坂駅より徒歩3分、牛込神楽坂駅より徒歩5分 |
電話 | 03-6280-8002 |
営業時間 | 月〜金11:30〜15:00(L.O.14:00)、17:30〜23:30(L.O.22:00) 土日祝11:30〜16:00(L.O.15:00)、17:30〜23:30(L.O.22:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 23坪・34席 |
客単価 | 7000円 |
運営会社 | 加賀屋 |
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