JR大井町駅東口、商店街の通り沿いに小さな赤い建物とワイン樽が目立つ、「Italian Bar バル道(イタリアンバル バルミチ)」が店を構える。9月16日にオープンした同店は、新鮮ホルモン「まるみち」を展開し、5月には「五反田ワイン酒場marumiche(マルミチェ)」をオープンしたばかりのディーアール(東京都品川区、代表取締役:谷脇宗氏)洋食業態の2店舗目だ。元々品川区が谷脇氏の地元でもあり、大井町は以前から出店を考えていたエリアのようだ。駅から近く、人の流れもあるこの場所に物件を見つけ、五反田の業態よりも、ファミリー層が多く住むこの街でのニーズを考慮し、カジュアルイタリアンバルの業態にした。 前回の取材にもあったが、「立地ありき」という同社の考えは変わらない。「家賃が高すぎては、お客様に満足していただきたい一番大切な部分である、食材にコストをかけられなくなります。家賃が安いそれなりの物件で、食材の原価をしっかりとかけて、お客様に満足をしていただく。これが、会社全体のコンセプトです。」と谷脇氏。「いくら流行にのった、かっこいい店でも、口に入れて美味しくないものを提供しては本末転倒だ。」と料理に対してはかなりのこだわりを持っている。 また、サービスに対しても、会社として徹底させていることが、「活気のある演出」だ。心を入れたサービス、そして、客が欲していることをいかに気付くことができたかを、スタッフ全員に徹底させており、客には、食事後のアンケートに協力してもらい、生の声をできるだけ吸い上げていくようにしている。 内装は、五反田のモダンなテイストとは違い、木をふんだんに使った温かみのあるもので、ファミリー層でも気軽に入れる雰囲気となっている。また、2階建ての作りを生かし、1階は、ハイテーブルとハイチェアーでカジュアルなバースタイル。一方2階は、ゆっくりと食事も楽しめるソファーシートのテーブル席を配した。 料理は、やはり新鮮ホルモン「まるみち」のホルモンを使った、ホルモンのグリル料理と、窯焼きピザが売り。イタリアンバルを展開するにあたり、厨房にピザ窯を導入した。定番ものからオリジナルまで、窯から焼き立てのピザがテーブルへ運ばれる。例えば、王道だがネーミングを凝らした「バルゲリータ」(大1080円、小600円)や、「ジェノベーゼ」(大880円、小500円)といったメニュー。同店が独自に開発した「ブルダァ(炎の鶏)のチキンマヨ」(大980円、小550円)は、ホルモン「まるみち」での人気メニューをトッピングに載せた。また、「ネギMISOチャーシュー」(大1080円、小600円)は「ラーメン道楽」とのコラボメニューピザで、「まるみち」らしさを出したオリジナルメニューも豊富にある。さらに、五反田でも人気のある、「牛ハラミグリルステーキオニオンソース」(880円)や、大井町でしか食べられない「牛ハツの朴葉グリル八丁MISOソース」(750円)など、料理にこだわりを持ち、開発したメニューが豊富に揃う。 ドリンクメニューはグラスワインが500円、自家製サングリアがグラス500円、デキャンタ1200円と、ドリンク一杯がワンコインから楽しめる「気軽さ」が売りだ。ボトルワインはイタリアを中心に2500円~8500円で、1種類ごとに、細かく説明の載ったワインリストを用意し、ワイン初心者にも安心して好みのものが選べるような親切さのあるリストとなっている。 既に、大井町でも別の物件をマークし、新たな展開を計画しているという。景気がいいとは言えない今の時期だからこそチャンスがあると、直営店を20店舗までしっかりと土台を作ってから、さらなる店舗展開を計画中で、人材の採用から育成まで、先を見据えた社内の組織化を進めている。バル業態以外にも新しい業態を開発中だという、勢いのある同社の今後に一層期待を寄せたい。
店舗データ
店名 | Italian bar バル道(イタリアンバル バルミチ) |
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住所 | 東京都品川区東大井5-17-3 |
アクセス | JR 大井町駅より徒歩3分 |
電話 | 03-5460-8403 |
営業時間 | 平日11:30~14:30 17:00~3:00(L.O.2:00) 金曜11:30~14:30 17:00~6:00(L.O.5:00) 土曜11:30~6:00(L.O.5:00) 日曜11:30~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 1階、2階ともに15坪・47席 |
運営会社 | 株式会社ディーアール |
関連リンク | ディーアール |
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