六本木ヒルズ、東京ミッドタウンからもほど近い六本木の閑静な住宅地に、「CUCINA ITALIANA ARIA(クッチーナ イタリアーナ アリア)」が7月14日オープンした。経営は、同じく六本木でバル業態「東京バル Ajito(アジト)」を運営するLive Create。代表取締役の高瀬篤志氏は、グローバルダイニングの出身者。バルに次ぐ2店舗目は、魚介と生パスタをメインに据えたイタリアンレストラン業態だ。同店のスタッフには、Ajito創業からのメンバーである総料理長兼専務取締役の岩橋亮氏、店長に篠崎知幸氏、副店長に博田篤氏、料理長に飯塚真広氏の4名を主軸に運営する。 今回の店舗はデザイナーを入れず、自分たちで店づくりを行なったという。イタリアンの居抜き物件で、もともとあった造作部分のいいところは残しながら、上手く足し引きしながら手を加えていったという。床を削り、その木材をバーカウンターに再利用したり、壁や天井を塗り、テーブルやイス、インテリアなどは自らセレクトし買い付けた。店内の数カ所に描かれた壁画は、Ajitoの店長・斎藤慎之助氏によるもの。手作りならではの温かみのある空間をつくり出した。奥の厨房は、壁の一部を切り抜き店内からスタッフの顔が見える造りに。キッチンの窓枠には額縁を飾り“キッチンスタッフが動く絵になる”ように装飾。同じく、天井にも客席をぐるりと囲む額縁をモールディングし、天空から見た時にお客が絵になるようなイメージで作った。 主軸の魚介料理は、毎朝漁港から届く産直の新鮮さを活かしたメニューを揃える。さらに、同店の看板として掲げるのが“エイジングフィッシュ”料理だ。これは、“熟成魚”のことで、熟成させる事で魚の旨味が増すという。それぞれの魚にあった方法で熟成させ、生ハム仕立てやカルパッチョ、グリルなどの調理法で提供する。「下処理、温度管理などを徹底し、手間をかけたエイジングフィッシュです。洋食では珍しいので、来店したら是非食べて頂きたいメニューですね」と岩橋氏は自信を持って話す。また、生パスタはモチモチの食感のなかに、ある程度のコシを残した特徴のある一品。なかでもイカの肝を用いて濃厚な旨味を絡めた「ヤリイカの濃厚ラグーソース」(1380円)はオススメだ。 ランチは、日替わりパスタ1種類を含む、8種類の生パスタを1000円で提供。週末は、前菜6品から1品と、生パスタ・肉料理・魚料理から主菜を1品選択する、プリフィクススタイルランチ。サラダ、ブレッド、前菜、主菜、ドリンクがついて1780円と、ゆっくりとした休日のランチを提案する。今回のメニュー試作段階では、「タブローズ」の元総料理長である尾前武氏のアドバイスも取り入れた。尾前氏は、9月下旬に西麻布で自身の独立を控えている。そんな中でも、高瀬氏との交流が深かったことから、アドバイザーとして支援してくれたのだという。 ワインは2980円と3980円の2プライス。シーフード、ミート、ベジタブルと、それぞれの料理に合う赤・白ワインをラインアップ。料理に合わせたオススメのワインをリストアップすることで、気軽に注文しやすくした。また、2プライス以外の高ランクワインも用意し、利用動機に幅を持たせた。 来店客には、Ajitoの常連客はもちろん、周辺で働く人や近隣住民などがふらりと立ち寄ってくれるという。テーブルサイズにゆとりを持たせ、席の間隔を広く取るなど、席数よりもレストランとしての居心地を優先しレイアウトした。「ARIA」は、“空気”を意味する。「来て頂いたお客様には、ARIAの空気感を楽しんでもらいたい」と篠崎氏。店名にその思いを込めた。
店舗データ
店名 | CUCINA ITALIANA ARIA(クッチーナ イタリアーナ アリア) |
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住所 | 東京都港区六本木7-10-23 ボラーノ六本木1階 |
アクセス | 日比谷線六本木駅より徒歩2分 |
電話 | 03-3403-1670 |
営業時間 | LUNCH 11:30〜15:00(L.O.14:30) DINNER 17:30〜23:30(L.O.22:45) |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 18坪・36席 |
客単価 | ランチ1000円、ディナー4500円 |
運営会社 | 株式会社Live Create |
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