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類似業態が出てきてもストーリーまではパクれない――ありそうでなかった野菜炒め専門店「ベジ郎」が大ヒット!青果卸フードサプライが描くアフターコロナ戦略とは?≪FC加盟募集≫

一皿たっぷり400gの野菜を炒め、背油や唐揚げをのせたジャンクな野菜炒め定食の「ベジ郎」。2021年12月、渋谷にオープンした1号店は12坪で5月の月商930万円、続いて2022年4月に出店した池袋店は20坪で1050万円を売り上げる大ヒットを収めている。仕掛けるのは飲食店向け青果卸のフードサプライ。コロナ禍で取引量が激減した同社は、非接触で野菜を販売する「ドライブスルー八百屋」を全国で展開し、大きな話題に。攻めの姿勢で次々に話題を作ってきた同社だが、アフターコロナを見据えた次なる一手が「ベジ郎」だ。農家支援や野菜摂取による健康促進など唯一無二のストーリーを備えた業態づくりや、今後のFC展開について代表の竹川敦史氏に話を聞いた。


フードサプライ代表取締役 竹川敦史氏

「ドライブスルー八百屋」を打ち出し、コロナ禍でも前を向いて攻め続けた卸業者

―コロナ禍では非接触の野菜販売「ドライブスルー八百屋」をはじめ、苦境の中でも次々に策を打ち出し話題を作ってきたフードサプライですが、今回の「ベジ郎」を仕掛けた経緯を教えてください。

当社は取引先の8割が飲食店の青果卸なので、コロナ禍では当然大きな打撃を受けました。そんな中で僕らは攻め続けた卸業者だと自負しています。2020年4月に始めた「ドライブスルー八百屋」は、コロナ禍で行き場を失った野菜等の商品を、お客様の車の荷台に積み込み販売するというもの。当時は補償金もなく飲食店や卸業者が軒並みもうダメだと下を向いていた中、「今できることを」と考えては実行し続けました。結果として多くのメディアに取り上げられ、2020年の外食アワードを受賞するに至りました。

スタッフが商品を荷台に積むため、お客との直接の接触はほぼなし。感染の心配が少ない画期的な手法として全国に広がった

当時は前代未聞の事態に対して場当たり的な対策を打ち出していましたが、奇策はいつまでも続かない。そろそろコロナ後を見据えた事業をやらなくては、と思い始めたんです。青果の卸の使命として、何よりは農家さんからの野菜を滞留させてはいけない。八百屋でしかできない飲食店の形があるのではないかと考え、業態を作りました。

2021年12月、渋谷の東急本店向かいにオープンした「ベジ郎 渋谷総本店」

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