「ドライブスルー八百屋」を打ち出し、コロナ禍でも前を向いて攻め続けた卸業者
当社は取引先の8割が飲食店の青果卸なので、コロナ禍では当然大きな打撃を受けました。そんな中で僕らは攻め続けた卸業者だと自負しています。2020年4月に始めた「ドライブスルー八百屋」は、コロナ禍で行き場を失った野菜等の商品を、お客様の車の荷台に積み込み販売するというもの。当時は補償金もなく飲食店や卸業者が軒並みもうダメだと下を向いていた中、「今できることを」と考えては実行し続けました。結果として多くのメディアに取り上げられ、2020年の外食アワードを受賞するに至りました。
当時は前代未聞の事態に対して場当たり的な対策を打ち出していましたが、奇策はいつまでも続かない。そろそろコロナ後を見据えた事業をやらなくては、と思い始めたんです。青果の卸の使命として、何よりは農家さんからの野菜を滞留させてはいけない。八百屋でしかできない飲食店の形があるのではないかと考え、業態を作りました。