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類似業態が出てきてもストーリーまではパクれない――ありそうでなかった野菜炒め専門店「ベジ郎」が大ヒット!青果卸フードサプライが描くアフターコロナ戦略とは?≪FC加盟募集≫


野菜をたくさん食べられる日常食――たどり着いたのが“大盛りの野菜炒め定食”

―業態づくりで大切にしたことは?

業態作りにあたっては、流行るかどうかよりも、まずは「野菜をたくさん消費できること」を大前提としました。野菜をたくさんとなるとまず浮かんだのが、サラダ業態や食べ放題。ただ、サラダの生野菜をたくさん食べ続けるのってしんどいですよね?一方で、野菜は温かく調理すればかさが減ってたくさん食べられる。何か温野菜の業態がいいな、と思っていました。食べ放題については、一見、消費量が増えるようでも、実際に利用するのはハレの日であることが多い。特別な日ではなく、日常的に使える店こそがたくさんの野菜の消費につながると考え、日常食、個食、非アルコール、景気に左右されない強さがあるのは定食業態。そこで、大盛の野菜炒め定食をやろう!となったわけです。

野菜は「普通」だと一皿400g。味付けは「醤油」「ポン酢」「味噌」の3種類があるほか、野菜や肉、背脂の量は「マシ」「マシマシ」「大油」「鬼油」などで選べる

―そして、「ベジ郎」はオープン早々から行列ができる人気店に。どんな点が評価されたと分析していますか?

「ありそうでなかった」という点でしょうか。アイディアとしてはイメージしやすいものの、誰もやっていないことは浸透率が高い。「ドライブスルー八百屋」もそうでした。

特に池袋店があるのはラーメン店激戦区ですが、1日400人を集客します。ラーメンのようなジャンクなものを食べたい人が集まる中で、「ジャンクな野菜炒め」というポジションだからこそ「たまにはラーメンではなく野菜炒めを食べるか」とお客様の足が向かう。唯一無二を攻めているからこそ、競合から抜きんでることができたと考えています。

―野菜というとヘルシーなイメージから女性向けのオシャレなものになりそうなところを、ジャンクな野菜炒めとしたのも面白いところですよね。

この業態は展開を見据えて作っています。全国で100店舗規模が展開できる業態って、「ちょっとダサい」ことが必要かな、なんて考えています。洗練された、こだわりのオシャレな業態だとトレンドがあり数年でブームになり、ブームが終わってしまうことがある。そもそも、表現が正しいかわかりませんが「ダサい」とブームがないので、より長く愛されると考えています。

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