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【セミナーレポート】MUGEN内山正宏氏がクラウドファンディング「うぶごえ」を使って、わずか2か月間で2,000万円を集めた理由とは!?


「なぜ、クラウドファンディングを行ったか」を明確に戦略を立てることが重要

―では続いて「クラウドファンディングを正確に使いこなす大切さ」についてもお願いします。

峠氏:はい。まず、プロジェクトを立ち上げる際には「なぜ、クラウドファンディングをやるのか」を考えながら進める必要があります。なんとなくプロジェクト を掲載しても、購入してもらうことはおろか、見てもらうこともできません。「困っているので協力 してください」なのか、「いい商品があるからPRしたい 」なのか、目的の違いによってストーリーの文脈も変わってきます。そういった意味だと、「銀座稲葉」のプロジェクトは「新店オープン」、「コロナ禍での挑戦」、「敢えて朝食に挑戦」というように、「新しいことに挑むから、クラウドファンディングをする」というストーリーに納得感がありました。そういった姿勢がページから見え、購買につながったのだと思います。

内山氏:正しくクラウドファンディングを使う、という意味合いでいうと飲食店経営者はプロジェクトを立ち上げる際、現場レベルまで意思確認をすることが重要だと思います。「銀座稲葉」の場合、料理長の稲葉がクラウドファンディングに対して乗り気ではありませんでした。彼は、外資系のホテルでずっと料理長をやっていて、今回の「銀座稲葉」も、彼の独立店舗のように見せる店舗として考えていたのです。彼にしてみると、自分自身が看板である店の集客の第一歩でクラウドファンディングを使うことで、料理人仲間たちから「クラウドファンディングでお願いしないとできない店なのか」と後ろ指をさされることを懸念していたようです。

峠氏:実際、私も内山社長 と一緒に稲葉さんと対面でお話しして、今回のプロジェクトの意図をお伝えしました。プロジェクトが終わったら、実際に購入者に対してお返しをするのは現場の方々です。そこで実施自体にご納得いただくことはとても重要だと考え、時間をかけて説明しました。

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