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三光マーケティングフーズによる弁当事業が好調!フードコート型弁当販売事業「屋台DELi」を活用した中食参入事例に学ぶ

外食産業の市場が縮小する中、弁当などの調理済み商品を販売する中食事業が注目されている。そんな中、「金の蔵」など、居酒屋を中心とした数多くの外食業態を展開している三光マーケティングフーズ(東京都中央区、代表取締役:長澤成博氏)は、昨年から弁当事業「おひるどき」を開始。ワオ(東京都港区、代表取締役:浦谷明)が運営しているフードコート型弁当販売事業「屋台DELi」を活用して中食事業に参入し、好調だ。今回は、三光マーケティングフーズBENTO projectリーダーの分家羽美氏に、外食事業従事者が中食事業に参入するメリットを伺った。


※参考記事
飲食店の新たなビジネスチャンス!? 効率的かつ安定的な利益を確保できるオフィスビルの弁当販売「屋台DELI」がパートナー企業を募集中!

デッドストックに価値をつける取り組みが、中食事業参入のきっかけに

―外食大手の三光マーケティングフーズが、「屋台DELi」で中食事業に参入したきっかけは何だったのですか?

(三光マーケティングフーズBENTO projectリーダーの分家羽美氏。商品開発と購買物流を経て、BENTO projectに参入した)

「屋台DELi」に参入する前の話ですが、もともと、仕入れで発生する食材の不動在庫を価値訴求品に変える方法はないか、という観点からスタートしたんです。そこで、本社周辺がオフィス街でランチ需要が高いことに注目し、社内のテストキッチンで弁当を作り、ランチの時間にオフィスビルの入口で販売を始めました。2019年3月のことですね。

当初、半年後までに一日100食を目標にしていたのですが、私たちの予想を超えて、スタートから2ヶ月後には達成できてしまいました。放っておけばロスになってしまう不動在庫を使っていたので、本来なら原価割れするようなグレードの高い総菜を入れて、500円という低価格で販売できていたのが、大きな要因だったと思います。

これによって、ニーズのある場所で販売をすれば確実に売れる、という手応えを得られたので、本格的なBENTO projectとして販路拡大に動き出しました。最初は弁当予約のECサイトでの販売を試してみたのですが、受注製造だったのでコンスタントな販売が難しく、別の販路が必要だと感じました。そんな時、弊社代表の長澤と旧知であるワオの浦谷代表からお話をいただき、「屋台DELi」への出店を決めたんです。

―「屋台DELi」は、どのようなシステムの事業なのですか?

大型のオフィスビルのフードコートに出店し、自社で製造した弁当を店舗に搬送、販売する事業です。一店舗あたり10種類以上というメニューの豊富さと、450円~というリーズナブルな価格帯で提供していることが、オフィスワーカ―から人気を博しています。弊社の場合は、1店舗100食を目標に、12月に3店舗、1月に2店舗、2月に3店舗を、都内を中心としたオフィスのフードコートに出店。それぞれが目標とした売り上げを出している中、3月には国土交通省内の食堂にも出店し、他店舗の2倍の売り上げが出せました。すべての店舗を合わせると、現在では一日1100~1200食売れています。半年前のスタート時には100食が目標だったので、スピード感のある展開に、私たちも驚いています。

(都内オフィスビルでの販売の様子。多いところでは1日200食を完売することもある)

キッチン設備があれば、全ての外食事業者が中食事業への参入が可能

―現在外食事業を行っている経営者が、中食事業に参入するメリットはどこにありますか?

外食事業で店舗展開をする際、出店にかかるコストが大きい上、売上が立たなかった際の撤退が容易ではないこともリスクになります。一方、中食事業では、既存店舗の設備を有効活用して販路を拡大できるため、リスクを抑えて展開できることが一番のメリットです。また、弁当はラインナップの豊富さが売上に直結する要因にもなるので、外食の料理人が持っている豊富なアイデアも武器になります。さらに、閉店後の深夜や早朝など、普段店舗を空けていない時間を仕込みなどで活用できるので、家賃に対する利益の割合を増やすことも可能ですね。

(商品の例。弁当では外食とは異なる「売れる商品」のセオリーがある。ワオではそれらのノウハウを提供。必要に応じて衛生検査所やシール、包材業者の紹介や、データに基づいたメニュー開発や販売時のオペレーションも提案する)

一方で、より高いレベルでの衛生管理や一括表示シールの存在、販売に関するノウハウなど、中食事業特有の難しさがあります。担当者の方から伺った話では、スタッフ2名で200食の弁当を作っている業者もいるそうです。キッチン設備のある外食事業者なら、誰もが挑戦できる業態だと言えますね。

 

(もとはテストキッチンだったが、現在は弁当制作の現場に。売り上げが上がるとともに、改装を重ねてきた)

―今後の展開は、どのように進めていくつもりですか?

店舗型の「屋台DELi」の展開と合わせ、注文販売でまとまった数量の弁当を企業へ配達する「社食DELi」もスタートすることが決まっています。これによって、毎日コンスタントな出数を確保できるため、事業の売り上げの地盤を固め、安定した展開ができると期待をしています。まずは、弁当事業全体で一日3000食を超えることが当面の目標です。

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