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スペシャル企画

フードデリバリー戦国時代に新たなプラットフォーム「Chompy (チョンピー)」が登場。DeNA出身者が仕掛ける“温もりを感じるフードデリバリー”が業界の勢力図を変える!?

フードデリバリーサービスが隆盛を極める中、新たなデリバリープラットフォーム「Chompy (チョンピー)」が登場した。大手インターネット関連企業、DeNA出身の大見周平氏が率いるSYN(シン、東京都目黒区)が、2020年2月にローンチ。目指すのは、“人から人へ「おいしい」をお届けする、温もりを感じられる国内発のフードデリバリーサービス”だ。チェーン店ではなく個人店を中心に店舗を揃え、ユーザーに対して親しみやすさを打ち出しているのが特徴。現在は渋谷区内にエリアを限定して試験運用中だが、ユーザー、加盟店舗ともに順調に推移しているという。代表の大見氏に話を聞いた。


■Chompy (チョンピー)

https://chompy.jp/
個人店を中心とした飲食店の商品が楽しめるフードデリバリーアプリ。単に商品を注文する機能だけでなく、店長の顔写真やコメントを記載して店自体の魅力もアピールでき、“温もりを感じられるプラットフォーム”として訴求。グループ注文による配送コストの押し下げや、ホスピタリティある配達員も特徴。

■大見周平氏(写真右)
1987年生まれ。東京大学法学部を卒業後、2012年、DeNAに新卒で入社。韓国のゲーム事業部で、現地のマーケティングチームの立ち上げや新規のゲーム開発に2年間携わる。2014年4月からは新規事業部署にて個人間カーシェア事業を展開するAnyca(エニカ)の事業責任者を務める。2017年9月には子会社のDeNAトラベル代表取締役社長に就任。2018年5月、DeNAトラベルを株式譲渡するにあたり退任、2019年6月にSYNを創業。

※写真左から、飲食店パートナーセールスの渡辺宰二郎氏、ソフトウェアエンジニアの權 一氏

DeNAで新規事業立ち上げや関連会社の社長を経て、食事業で起業

―大見さんのこれまでの経歴を教えてください。

大学時代は「海外で一旗揚げたい!」という思いで就職活動をしました。当初は外資系企業に憧れていましたが、映画「ソーシャル・ネットワーク」を見て、インターネットに可能性を感じ、DeNAに。当時、DeNAは「モバゲー」全盛期。入社すぐは韓国のゲーム事業部に配属され、その後は個人間カーシェア事業の「Anyca」の立ち上げを経験。DeNAトラベル(現在はエボラブルアジアに譲渡)の社長も務め、計7年間お世話になりました。

(DeNA時代、個人間のカーシェア事業「Anyca」をゼロから立ち上げた)

―フードデリバリーの事業を始めようと思ったのは?

いずれは自分も起業しようと考えおり、何をテーマにしようかは、ずっと模索していました。私が海外生まれであることや、韓国に赴任していた経験から、日本の文化を活かせる事業がいいなと思っていました。日本には和食という世界に誇れる文化があるように、世界的に見ても食のレベルが高い。そこから、食に関する事業として、市場が拡大しているフードデリバリーサービスに目を付けました。

事業を起こすにあたり、何人かの方に協力してもらい普段の食生活に関するヒアリングを行いました。そこから、世の中で夫婦共働きの家庭や単身世帯が増えた今、多くの人が満足のいく食生活が送れていない現状が浮き彫りに。ライフスタイルの多様化に加えて人口減少もあり、今後、店舗型の飲食店は徐々に減少することが予想されます。すでに海外では大きく市場が伸びているフードデリバリーは、それらの問題を解決する有効な手段になり得ると目を付け、DeNAの社内で新規事業として立ち上げました。現在はDeNAから独立し、DeNAの関連投資機関、delight venturesやDCM Venturesから投資をいただき「Chompy」を運営しています。

日本発、個人店を中心としたフードデリバリーサービス

―他のデリバリーサービスにない、「Chompy」の強みとは?

「Chompy」が目指すのは、“人から人へ「おいしい」をお届けする、温もりを感じられる国内発のフードデリバリーサービス”。単に商品をデリバリーで販売するだけでなく、お店自体の魅力を打ち出し、お店の人の温もりが見えるサービスを意識しています。アプリ内には、店長さんの顔写真とともに商品へのこだわりを一言コメントで表示。店舗の紹介ページにはお店の創業秘話や食材へのこだわり等が表現できるようになっていて、SNSアカウントのリンクも貼ることが可能です。

(単に商品を売るだけでなく、店舗自体の魅力を打ち出せるフォーマットに。店のファンづくりにつなげる)

商品をデリバリーで売ることだけに特化したフォーマットの方が、短期的に見てプラットフォーム側は得をするかもしれません。ですが、私達はより長期的な視野で、お店にやりがいを感じてもらいながら、お店とともに成長していきたいと考えています。

―加盟店はどのような飲食店が多いのでしょうか。

“お店の温もりが見える”という特性を生かすため、加盟店はチェーン店よりも個人店が中心。既存の大手フードデリバリーサービスでは、チェーン店が多く並びますが、「Chompy」では、こだわりを持った飲食店の料理を食べたいというニーズを狙おうと考えています。チェーン店は誰もが知るという点から、詳しいお店の説明がなくてもどんな商品が提供されるのかという「安心」がすでに担保されているのですが、チェーンに比べて知名度が劣る中小規模の飲食店では、作り手の顔が見えたり、こだわりポイントがわかるといった「Chompy」の特性がマッチし、ユーザーに安心して購入してもらえると考えています。国内発のフードデリバリーサービスとして、他社にはない、日本企業らしいきめ細かいサービスで、店舗やユーザーに寄り添ったサービスを提供していきたいと思います。

(「Chompy」では、配達員研修の際にホスピタリティ面もしっかりと指導し、配達時は専用ウェアを着用する)

―企業向けのフードデリバリーも行っているそうですね。

ええ。個人ユーザーを対象にした「Chompy」とは別に、オフィスにランチを配送するサービスも行っています。いわば、宅配弁当大手の「玉子屋」の外食版といったところです。飲食店のランチをオフィスで楽しめるサービスで、「Chompy」のスマホアプリを使って11時までにオーダーしてもらえれば、12時台の指定の時間に、オフィスまで配送するというものです。個人利用ではなく、複数人のまとめての注文を条件としている代わりに、配送料は無料。飲食店側としても出数の予測ができることが好評を得ています。こちらも、個人ユーザー向けの「Chompy」と並行して展開していきたいと考えています。

現在の加盟店は150店舗ほど、今後も勢力拡大を目指す

―今後の展望は?

現在「Chompy」はエリア限定で運営していますが、今後は都内全域に範囲を広げていきます。現在の加盟店は150店舗ほど。ユーザーの注文数も順調に推移し、これからよりアクセルを踏んでいきます。将来的には日本発のフードデリバリーサービスとして、その品質を世界でも展開し、日本のサービス品質を世界に発信できたら、と思います。

■加盟希望の飲食店も募集中。詳しくはこちらまで

(取材=大関 まなみ)

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