ない業態が「ない」…あらゆる飲食店が揃う激戦区・三茶だけど「子連れ」ターゲットの店は少ない？子どもOKな鶏居酒屋「Sanchar BIRD（サンチャーバード）」が開業

土日は子ども連れでにぎわう。週2休で目標月商は500万円

オープン後は、狙い通り子ども連れが土日を中心に多く来店。「もちろん子ども連れ以外も歓迎で、1階は普通に大人だけで飲めます。そういった飲み利用の人たちにも、もう少し来てほしいですね。ハッシュタグは#三茶のファミレスと謳っていて、いろいろな人に気軽に来てもらえたら」と今井氏。今後は冬に向けて鍋メニューもスタートし、来店動機の幅を広げたい考えだ。集客が土日に集中するため、その分、月火を定休日の週休2日とし、月商500万円いけば十分、と考える。

「僕らは飲食店をつくっているというより、場所づくりをしている」と今井氏。今回に限らず“誰かのよりどころになる場所づくり”を基軸に店をつくってきた今添笑店は、今井氏と添田氏の飲食出身ではないからこその視点を強みにしている。「今回も、目指したのは家族連れにとっての憩いの場。業態でなくターゲットで差別化したのも僕らのスタンスにバチっとハマった」と今井氏は話す。

「最近の飲食業界はどんどんトレンドのサイクルが早くなっていて、昔のアパレル業界みたいだと感じます。一方で開業にかかる費用は値上がりし、若い人が自力で独立しにくい状況になっている。僕ももう40代半ばですから感性も衰えてくる。会社としての基盤を整えつつ、今後は若いスタッフに任せて彼らの活躍をサポートしていきたい」と今井氏は話す。

スタッフの皆さん。写真右端が今添笑店代表の今井 洋氏。その隣が櫻井勇樹氏で、今後は同氏に会社全体の舵取りを任せたい考え。写真左端が総料理長の冨田新吾氏。「ブルー・ザ・スリー」から同社に加わり、会社全体の料理レベルの底上げに貢献している

（取材＝大関まなみ）

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