飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

「渋谷 半地下酒場」が開業。「うどん愛」「萬斎」「ながさき」のオーナー今井洋氏とアパレル事業を展開する添田慎也氏のタッグ、今の渋谷カルチャーを体現する酒場が登場!

6月21日、渋谷道玄坂に「渋谷 半地下酒場」がオープンした。「食とエンターテイメント」をコンセプトに、駐車場だったビルの半地下部分をアーティストとコラボしながら改装した空間で、煮込みや焼売、缶詰アヒージョはじめ多彩なつまみにビールやサワー等を幅広く揃える居酒屋だ。オープンするや否や連日20代30代を中心に満席となる盛況ぶりで、初月は24坪で月商1500万円になる見込み。運営は今添笑店、渋谷「萬斎」「ながさき」や、青山「うどん愛」を運営する今井 洋氏と、アパレル事業を展開する添田慎也氏がタッグを組んで立ち上げた。今の渋谷カルチャーを体現した、2人によるセンスあふれる店づくりが若者の心をつかんでいる。

渋谷駅から徒歩5分ほど。周辺にはライブハウスやホテルが立ち並ぶ場所の、ビルの入り組んだ場所に突如現れる。知人のアーティストによる盆栽が目印だ
シンプルで無骨な中に赤をアクセントカラーにした空間。間口は大きく開かれ、開放的な雰囲気。テーブル席からカウンター席、外のテラスに立ち飲みスペースも用意し最大100名が収容可能
自家製の焼売はエビやラム、山椒など6種類。4個から注文できる。具の存在感がしっかりとあり、強い旨みで酒のつまみにぴったりの味わい
人気メニューのひとつ、「牡蠣ピー」は生のピーマンに牡蠣のオイル漬けをのせて楽しむユニークなネーミングの一品
後列左から2番目が今井 洋氏、前列左から2番目が添田慎也氏。スタッフのみなさんと

道玄坂のディープエリアの駐車場跡に表れた居酒屋

有数のターミナル街の渋谷、その中でも道玄坂のホテルやライブハウスが立ち並ぶディープなエリアにオープンした「渋谷 半地下酒場」。ビルの駐車場だった半地下スペースに突如現れる居酒屋だ。緊急事態宣言中でも若者を中心に多くのお客があふれ、薄暗い通りで異彩を放っている。運営は今添笑店(東京都墨田区)、今井 洋氏と添田慎也氏の2人がオーナーだ。

今井氏と添田氏の2人はともにアパレル業界出身だ。今井氏は「渋谷 半地下酒場」に加え、ほか3店舗の飲食店を運営している。もともと服飾デザインの仕事をしていたが、その際、仕事終わりに通っていたのが讃岐うどん店「うどん愛」。足しげく通ううちにオーナーと親しくなり、2016年、オーナーの引退に合わせて同店を譲り受けたことが今井氏の飲食店経営のスタートになった。その後、渋谷で60年続いたスナック「ながさき」の場所とその2階の物件を借り、同じ屋号でミュージックバー「ながさき」と、2階にうどん酒場「萬斎」もオープン。アパレルやデザイン関係者を中心ににぎわう店となった。

添田氏は、両国にて洋服のプリントや刺繍の工場を運営するグッドスミス(東京都墨田区)を2013年に創業し、現在にわたって経営している。今井氏とはお客として行った「うどん愛」で知り合い、旧知の仲だ。「以前から飲食店をやりたいと思いがあり、物件を探すなどチャンスをうかがっていました。私は飲食に関しては素人なので、今井の力を借りながら2人で面白いことがしたいと常々話していました」と添田氏は話す。

高知の居酒屋「安兵衛」のロケーションが店づくりのヒントに

そんな折、ビルの半地下部分の物件が飲食店用の物件として貸し出されているのを発見する。今井氏は、「駐車場の半地下スペースという特異な立地ですが、同じように駐車場スペースで営業する、高知県の老舗居酒屋『安兵衛』とイメージが重なりました。『安兵衛』の雰囲気が好きで、あのスタイルを東京でやっている人はまだいない。面白い店ができると契約しました」と話す。

アパレル出身の2人のセンスを生かして空間づくりを行った。店内の装飾やグラフィックは、庭師・盆栽作家の濵本祐介氏、タトゥーアーティストのLEN氏、グラフィック・デザイナーの山木真氏らのアーティストとコラボするなど、イマドキ感満載のおしゃれな空間に仕上がっているが、2人が重視したのは「格好良くなりすぎない」ことだという。「内装は余計な装飾はせず極力シンプルに、“格好良くなりそうになったら引く”をモットーに、デザインしすぎないよう注意しました」と両氏。鉄パイプと事務所用の荷物コンテナで作ったカウンタースツールや、業務用品店で買えるランプシェードなどを活用。「おしゃれだねと言ってもらえることも多いのですが、意外とお金はかかっていません」と添田氏は笑う。

6種の焼売を筆頭に、居酒屋メニューが幅広く揃う

フードは居酒屋的なメニューが幅広く揃う。メニュー表のオススメ欄には、塩味をベースにした「ハンチカ煮込み」(480円)に、自家製の焼売はエビやラム、山椒など6種類(各種2個で280円or 380円/税別、以下同)、缶詰をアヒージョにした「サバアヒージョ」「砂肝アヒージョ」(各480円)など並ぶ。牡蠣のオイル漬けに生ピーマンを添えた「牡蠣ピー」(580円)や、蒸し籠で蒸す「蒸しカオマンガイ」(780円)のようなユニークメニューからスタンダードなつまみまで、冷菜、蒸し料理、揚げ物、炒め物、〆の麺やご飯まで約40品が揃う。

ドリンクは「生ビール(一番搾り)」(500円)、「角ハイボール」「シンプルレモンサワー」「濃い緑茶割り」(各450円)から「ホッピー黒・白セット」(600円)など、こちらも幅広い品ぞろえ。特に力を入れるのが「瓶漬け酒」で、ウイスキーにドライレーズンを漬けた「レーズンハイボール」、二日酔い防止の漢方を漬けた「瓶瓶サワーor水割り」など各種550円、60種類以上を試作した末に揃えた5品だ。渋谷らしく「テキーラショット」(500円)といった遊び心ある品も。店内に置かれた冷蔵ショーケースには日本酒や自然派ワインが並び、お客はボトルを見ながら選べる。

「渋谷で一番人が集まる店」を目指し、初月は月商1500万円の見込み

「渋谷で一番人が集まる店を作ろう」、それを目標に店づくりを行ったという。実際にオープン後は連日多くのお客が来店し、満席が続いている。広告媒体は使わず、InstagramでのPRのみで確実に口コミが広がっているという。オープン景気もありつつ初月は月商1500万円を売り上げる見込みだ。今後は月商1200万円をキープすることを目標としている。

「コンセプトは“食とエンターテイメント”。今後も様々なアーティストとコラボし、グッズ販売を行ったり、店のテラススペースで洋服のライブプリント、ワークショップやフリーマーケットをしたりと、食だけでなくエンタメの部分にもフォーカスを当てていきたい」と添田氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 渋谷 半地下酒場
住所 東京都渋谷区道玄坂2-13-5 ハーベスト1F

 >> GoogleMapで見る

アクセス 渋谷駅から徒歩5分
電話 03-6416-4631
営業時間 【月~木】16:00〜25:00【金】16:00〜29:00【土】15:00〜29:00【日】15:00〜23:00
定休日 第二火曜
坪数客数 24坪70席+時期によりテラス席
客単価 3500円
運営会社 合同会社今添笑店
オープン日 2021年6月21日
関連リンク 渋谷 半地下酒場(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ


飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.