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ない業態が「ない」…あらゆる飲食店が揃う激戦区・三茶だけど「子連れ」ターゲットの店は少ない?子どもOKな鶏居酒屋「Sanchar BIRD(サンチャーバード)」が開業

9月3日、「Sanchar BIRD」がオープンした。「渋谷 半地下酒場」など運営する今添笑店(東京都墨田区)の最新店舗だ。今回は駅から徒歩8分の住宅街立地。周辺には子育て世代が多いことを鑑みて、子ども連れもターゲットにした鶏居酒屋に仕上げた。キッズスペースやおむつ台も配備しつつ、もちろん大人だけの利用もOK。幅広い層に向けて「三茶のファミレス」を標榜する。飲食店激戦区の三軒茶屋で、「業態」での差別化ではなく「ターゲット」の差別化で挑む。


三茶で見つけた格安物件「とりあえず借りてみた」

アパレル出身の今井 洋氏と添田慎也氏コンビによる今添笑店。2021年にオープンした「渋谷 半地下酒場」を皮切りに、千駄ヶ谷「半駄ヶ谷」や表参道「ブルー・ザ・スリー」を展開。もともと今井氏個人が運営していた渋谷「酒処ニュー萬斎」表参道「讃岐うどん愛」も、現在は今添笑店で運営する。今回の「Sanchar BIRD」は、物件の出合いが開業のきっかけだ。

「とにかく家賃が安かったので、何をやるか決めずにとりあえず借りてみました」と今井氏。場所は三茶屋駅から徒歩8分ほどの住宅街。2階建て古民家の一棟借りで、かつて1階は天ぷら店、2階は住居として使われていた。実は、同物件を契約したのは1年以上前の2024年8月。この場所でやる業態が決まらずカラ家賃を払い続けていたが、安さゆえに何とかなっていたということだ。

今井氏はこう話す。「当初は、社員旅行で行った北海道の『東千歳バーベキュー』で食べた鶏の炭火焼きに感動し、それをイメージした業態を考えていました。鶏を卓上で炭火焼きできたら楽しいだろうなと、ダクトを設置できるか施工業者に見てもらったのですが、古い建物ゆえ難しいということでした」。

それが今年の1月ごろ。物件は解体のみをした状態で店づくりはしばらくストップしていた。その間、今井氏はこの場所で“勝てる業態”を探っていたという。「近隣に競合がいない業態がいいとGoogleマップで三軒茶屋周辺のありとあらゆる業態を検索してみた。するとどんな業態も何かしらの競合店があり、まさかの“ない業態がない”!この飲食店激戦区で、業態で差別化するのは難しいと考えました」。

三軒茶屋駅から茶沢通りを下北沢方面へと北上し、1本入った路地に立地

店舗データ

店名 Sanchar BIRD(サンチャーバード)
住所 東京都世田谷区太子堂5-28-2

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アクセス 三軒茶屋駅から徒歩8分
電話 03-5787-6119
営業時間 水木金17:00~23:00(LO料理22:00、ドリンク22:30)土14:00~23:00(LO料理22:00、ドリンク22:30)日祝14:00~22:00(LO料理21:00、ドリンク21:30)
定休日 月火(祝日は営業)
坪数客数 17坪約50席
客単価 4000円
運営会社 合同会社今添笑店
オープン日 2025年9月3日
関連リンク 酒処 ニュー萬斎(記事)
関連リンク ブルー・ザ・スリー(記事)
関連リンク 半駄ヶ谷(記事)
関連ページ 渋谷 半地下酒場(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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