どこに座っても焼き台に視線が集まるカウンター席
コンセプトは「ストリートジャパニーズ」。音楽、アート、ファッションなどあらゆるストリートカルチャーの発信地である渋谷に、遊津氏なりの日本の文化を融合させた焼鳥酒場だ。
元は焼肉店だった物件で、同建物のガレージとして使われた部分もあわせて借り、壁を壊してつなげた店内は25坪。アイランドキッチンには2台の炭焼き台を置き、それを囲むカウンター席はどこに座っても自然と焼き台に視線が集まるよう配置や高さを調整した。店内には中二階部分もあり、そこにはテーブル席とミニカウンター席を並べて複数名の利用も可能に。ガレージだった中二階の下は扉を付けた個室に造り変え、知人中心の紹介制で使う。
串だけじゃない炭焼き料理。“酒場感”を大切にドリンクはあえてのジョッキで提供
料理は“炭焼き”にフィーチャー。去年出店した「YAOYA TOKYO」で出す炭焼き料理がハマったと感じ、今回もそれを踏襲したメニュー構成だ。とはいえ全く同じではなく「YAOYA TOKYO」ではイタリアンやフレンチの要素を取り入れた料理が多いため、こちらでは和、アジアン、エスニックなどのテイストを散りばめた。
焼鳥は勿論のこと、串以外の肉や野菜の炭焼き料理も取りそろえ、むしろそちらを前に打ち出している。メニュー表の先頭に記載するのは「新鮮 河内鴨のタタキ」(1980円)、「炙りすぎ〆鯖」(1580円)といった炭焼きの肉や魚のメインディッシュ。さらに炭焼きの野菜料理もひと工夫を凝らしており、「渡辺マッシュルーム 唐墨がけ」(1080円)、「かぶ 酒盗バター」(880円)など。遊津氏は「焼鳥店の焼き野菜はシンプルな味付けが多いが、うちでは小皿料理と捉えて、そこにソースや素材の組み合わせで創作性を出している」と話す。おなじみの焼鳥は銘柄鶏を使用し、各部位を取り揃え1本350~600円。
ドリンクは幅広い品ぞろえ。生ビールは「アサヒスーパードライ 中ジョッキ」(700円)から、各種チューハイ、お茶割り、本格焼酎、クラフトジン、ウイスキーなどは1杯650円~1300円。日本酒は純米酒で揃えて一合1250円、二合2400円。ワインはグラス1000円~。ドリンクについて遊津氏は「例えばフレンチの店に行ったらワイン飲もうかな、と考えますが、焼鳥店は何を飲んでもいい雰囲気があるので、幅広く揃えました。その中でも“酒場感”は打ち出したいと思っており、ビールやサワーは取手付きのジョッキを使用しています。今うすはりのグラスが流行っていますが、あえてのジョッキで酒場らしく豪快に飲んでほしい」と話す。

店内の音響にもこだわりJBL社製スピーカーを8台導入。高品質スピーカーゆえ音量は大きくても会話は通るという。ヒップホップなどを大きめに流し、クラブのような雰囲気も同店の魅力

「YAOYA式タンドリーチキン」(1980円)。銘柄鳥の上もも肉をヨーグルトとスパイスで漬け込み、蒸し焼きにしてから炭焼きにした

「炭焼きニラユッケ」(880円)。ニラを一束カットせずまるごと炭火で焼いた豪快な一品
店舗データ
店名 | YAOYA Ba(ヤオヤ バ) |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区円山町10-7 1階 |
アクセス | 渋谷駅から徒歩6分、神泉駅から徒歩4分 |
電話 | 03-6427-8827 |
営業時間 | 18:00〜24:00(土日は17:00〜) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 25坪36席(カウンター20席、テーブル16席) |
客単価 | 7500~8000円 |
運営会社 | 株式会社YAOYA |
オープン日 | 2025年5月11日 |
関連リンク | YAOYA TOKYO(記事) |
関連リンク | 焼鳥やおやHANARE(記事) |
関連リンク | 808labo(記事) |
関連ページ | リバーサイドヤオヤ(記事) |
関連ページ | YAOYA Ba(Instagram) |