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坪月商50万円超えの「焼鳥やおや」2号店、「リバーサイドヤオヤ」が池尻大橋に開業。焼鳥とスパイスつまみがウリの立ち飲みで、地域での存在感をさらに強める

11月6日、池尻大橋に「リバーサイドヤオヤ」がオープンした。同じく池尻大橋にある「焼鳥やおや」の2店舗目だ。アサヒビールの営業マンから転身し、大阪の「えんや」で修業、20代で独立した遊津拓人氏がオーナーだ。今回は立ち飲みで、焼鳥とスパイスを使った一品料理に、本格焼酎、純米酒、自然派ワインなどワンランク上の酒を揃える。1号店は、遊津氏の「こんな焼鳥屋がほしかった」のプロダクトアウトの視点だったのに対し、同店は「地域にこんな店があったら喜ばれる」というマーケットインの店づくりを実現。17坪で月商900万円を売り上げ連日満席が続く「焼鳥やおや」の取りこぼしをキャッチしつつ、地域でさらなる存在感を放つ。

池尻大橋駅から徒歩2分、目黒川沿いの新築ビル1階。入口は大きなガラス張りで中の賑わいがよく見える造り。店のロゴを冠したネオンサインと提灯が存在感を放つ
店内はオープンキッチンを囲むカウンターに、周辺にもテーブルを複数置く。営業中の照明はあえて暗くして、ヒップホップなど音楽を流してクラブのような雰囲気を演出。奥には、「焼鳥やおや」の常連から要望の多かった、隠れ個室を1室配備している
写真奥から時計回りに「スパイス鶏もつ煮込み」「もも肉のレモン煮込み」「旨い!チリコンカン」。この3種類のスパイス煮込みが名物だ。「チリコンカン」の挽肉含め、すべて鶏肉を使用し食べやすく仕上げている
〆にもつまみにもぴったりな「焼鳥屋のホットサンド」。立ち飲みゆえに片手で気軽に頬張れるのもを、と開発した
池尻大橋のクラフトジン専門店「SiCX by FarEastCraft」が手がけるオリジナルジン「クラフトジン806」。焼鳥に合うスッキリとした味わいで、ソーダ割がおすすめ
抜群のチームワークを誇る「やおや」のみなさん。右から3番目が代表の遊津拓人氏。社員の求人は募集をかけたことはなく、すべて知人のつながり等で集まったメンバーだ

地域への愛着が増し、「街に求められる店」を主眼に店づくり

2019年9月、池尻大橋に登場した「焼鳥やおや」は、アサヒビールの営業マンだった遊津拓人氏が開いた焼鳥酒場だ。大阪の人気焼鳥店「えんや」で磨いた腕を生かした本格焼鳥に、ひとひねりを加えた一品料理を提供。値段に対してクオリティの高い商品に、隙のない接客が加わり、瞬く間に繁盛店に。17坪の店内で900万円を売り上げている。そんな「焼鳥やおや」の待望の2店舗目は、同店から徒歩4分ほど、目黒川沿いの新築ビル1階にオープンした。「1店舗目の『焼鳥やおや』は、僕の『こんな店があればいいな』という思いから作った店。1年ほど池尻大橋で営業する中で地域とのつながりが増え、次第にこの街が大好きになりました。だからこそ2店舗目は、『街に求められる店』を作ろうと考えました」と遊津氏。

予約の取りにくい1号店に対し、2号店は予約ナシで立ち寄れる立ち飲みに

「焼鳥やおや」では連日満席が続いており、お客を断ることも多かったため、今回は予約をとらない立ち飲みスタイルにした。目黒川沿いのロケーションの同物件は、新型コロナによる緊急事態宣言中の5月に契約。大きな間口で開放的な雰囲気が気に入ったという。

テーマは「大人の遊び場」。「池尻大橋は、経営者や医者、芸能人やアーティスト、学生さんなど様々なタイプの人が共存していて、まるでブルックリンのよう。そんな多様な人達が一つの店でわちゃわちゃできる楽しい場にしたいと思いました」と遊津氏。

「できる限り地元の人たちと店を作りたい」と、内装は中目黒のdenbak fano designが担当。ロゴデザインは同じく中目黒に事務所を構え、「焼鳥やおや」の常連でもあるという秋山具義氏が手がけた。店内奥の壁には、池尻大橋でバー「LOBBY」も運営するアーティストPaint & Supplyによるアートワークが施されている。池尻大橋のクラフトジン専門店「SiCX by FarEastCraft」には、同店オリジナルジンの蒸留を依頼した。

おなじみの焼鳥に、一品料理はスパイスでアレンジして独創性を打ち出す

メニューは「焼鳥やおや」と同じ炭火で焼く焼鳥が、「皮」(150円)、「ハツ」(180円)、「せせり」(200円)など10品。「焼鳥やおや」で早い時間に売り切れる「ソレリス」「はつもと」などの希少部位についてはこちらでは置かず、その分を「焼鳥やおや」で提供する仕組みにした。「ドミナント展開の最大のメリットは食材を気軽に共有できること。なので、焼鳥の味付けや作り方は同じにしています」と遊津氏。

多彩な一品料理も見どころのひとつで、多くはスパイスでアレンジされたものだ。「『焼鳥やおや』では、和、洋、中、エスニックなど多国籍なアレンジでエッジを利かせたつまみが好評だった。『リバーサイドヤオヤ』でも、何かひねりを加えたメニューにしたいと、スパイスに着目しました。僕自身がスパイスを使ったつまみは酒が進むし好きだったんです」と遊津氏。名物は「スパイス鶏もつ煮込み」「もも肉のレモン煮込み」「旨い!チリコンカン」(各500円)の3種類のスパイスを使った煮込みだ。「立ち飲みと言えばやはり煮込み。クイックに提供できて店の味がアピールできる」と遊津氏。それ以外にも、黒ごま担々麺をイメージした肉みそをのせた「タンタンピーマン」(2個360円)、テンパリングしたスパイスに漬け込んだ「スパイス半熟玉子」(1個360円)、醤油など和ベースで味付けしたポテサラにスパムをのせた「和風?ポテトサラダ」(580円)、クミンやパプリカパウダーで東南アジア風にしたラタトゥイユ「ラタTO YOU」(530円)など、ひとひねりを加えたつまみが揃う。〆としてもぴったりな「焼鳥屋のホットサンド」(750円)は、焼鳥のタレで焼いた鶏を食パンで挟んだもの。「焼鳥店の〆と言えば親子丼や卵かけご飯が定番ですが、立ち飲みなので片手で持って気軽に食べられるものがいいなと開発しました」。

酒のラインナップにもこだわりが光る。イチオシなのが本格焼酎、純米酒、ナチュラルワインで、銘柄を入れ替えながらそれぞれ常時15種類以上は用意している。「僕たちは酒好き集団。酔うためだけの酒ではなく、こだわって作られた上質なお酒のおいしさを発信していきたい」と考える。池尻大橋のクラフトジン専門店と共同開発したオリジナルジン「クラフトジン806」(750円)もおすすめだ。その他、生ビールは「スーパードライ」(小300円、中500円)と「グースアイランドIPA」(小500円、中800円)、酎ハイは「プレーン」(480円)、「トマト」(500円)、「ゴロゴロレモン」(600円)など、居酒屋定番ドリンクもひと通り揃える。

オープン直後から満員続き、日商は30万円。目標は社員の年収を最低でも500万円に

オープンから数週間と間もないが、初日から「焼鳥やおや」の常連中心に多くの人が訪れ連日満員状態が続いている。日商は、オープン景気もありつつ30万円ほどで、順調な滑り出しと言える。

今後について遊津氏は「店舗数だけを追い求めるような考えはありません。ただ、社員の年収を最低でも500万円にできるような企業をつくりたい。そのためには出店も必要だし、かねてからの目標である海外出店もしたい。スタッフの調理技術向上になるような、ややアッパーなコースの焼鳥店にも挑戦したいですね」と話す。「僕らチームは、仕事中はもちろん仕事以外でもずっと一緒にいる(笑)。たくさんコミュニケーションをとる中で自然と考えが共有できていることが強みかなと思います。店内奥のPaint & Supplyによるアートワークには『Connecting Delicious food & a Joyful time』と描いてあります。『おいしい(Delicious)』と『楽しい(Joyful)』が両立している店って案外少ないなって思うんです。僕らは『おいしい』と『楽しい』をつなげる店でありたい。このミッションのもと、チーム一丸となってこれからもこの街の居心地のよい場所を目指していきたいですね」。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 リバーサイドヤオヤ
住所 東京都目黒区東山3-1-3 1F

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アクセス 池尻大橋駅から徒歩2分
電話 03-6822-6222
営業時間 【月〜金】18:00〜25:00(フードLO24:00)【土】17:00〜25:00(フードLO24:00)
定休日 日曜
坪数客数 13坪30人+個室6席
客単価 3500~4000円
オープン日 2020年11月6日
関連リンク 焼鳥やおや(記事)
関連リンク リバーサイドヤオヤ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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