ヘッドライン

高円寺に「en(エン)」がオープン。「高円寺アッカ」や「たべごと屋 のらぼう」などを経験したオーナーが開いた、旬の和食と日本ワインの店。こだわりを表現しながら高円寺の街に馴染む店づくりを意識

5月15日、高円寺に「en」がオープンした。オーナーは、野菜料理がウリのワインビストロ「高円寺アッカ」や西荻窪の和食居酒屋「たべごと屋 のらぼう」で腕を磨いた齊藤剣氏。地元・群馬県のブランド豚や、杉並区産の野菜など齋藤氏のルーツにまつわる食材を使った旬の和食や、日本のナチュラルワインなどこだわりを表現しながらも、高円寺の地域性に合わせた内容や価格に工夫。店名の由来でもある「ご縁」を大切しながら、「基本に忠実に」をモットーに日々を積み重ねる齊藤氏らしく、オープン半年足らずで、地域の方から愛される酒場として認知を広げている。


コロナ禍を機に独立を決意。8年勤めた古巣に加えて、武器を増やすべく和食でも修業

高円寺駅南口に伸びる高円寺パル商店街の先、ルック商店街の一角に「en」がオープンした。古着屋や喫茶店が軒を連ね、昔ながらの様相を残す商店街で、ひときわナチュラルで柔らかい雰囲気を放つ同店。

オーナーの齊藤剣氏が飲食業を始めたのは25歳のとき。もともと美容師をしていたが、手荒れが原因で仕事を続けることができず会社員に転身。そのタイミングで、専門学校時代のアルバイト先の店長だったアッカの代表・林憲二氏から、「『高円寺アッカ』をオープンするにあたって、週1日でいいから手伝ってほしい」と声をかけられたことがきっかけだった。働くうちに飲食業の面白さに気づき、正社員として入社。そこから約8年、接客から料理まで、一人ですべての業務をこなせるほどに研鑽を積んだ。

入社当時は林氏を慕う気持ちが強く、独立願望はほとんどなかったという齊藤氏。しかし、コロナ禍で一人で考える時間ができたことで、「自分で物事を考え判断していかないと、生きていけなくなるときが来るかもしれない」と思うようになり、独立を考え始めた。

とはいえ、「アッカからの独立だと、林さんの店を超えることはできず、二番煎じのような店になってしまう」と考えた齊藤氏は、自分が好きな和食で独立するべく転職先を検討した。まずは、フレンチや和食居酒屋を展開しているシェルシュが運営する代々木上原の「Lanterne」にて1年間勤務。その後、料理や店の雰囲気が気に入っていたという西荻窪の「たべごと屋 のらぼう」にて、2年ほど料理人として経験を積んだ。

そうして準備を進めていくなかで、コロナ禍が明け、独立の機運が高まった。物件探しにあたっては「13年ほど杉並区に住んでいて、そのうち8年間暮らしている高円寺を中心に、1人でお店を回せる10坪程度の物件を探しました。土地勘もありますし、『高円寺アッカ』時代の常連さんをはじめ、知り合いが多いことから、独立店としてベストなエリアだと考えました」と齊藤氏。当初は、高円寺の不動産屋を巡るもなかなか空きがなかったが、インターネットでたまたま見つけたのが現在の物件だった。10坪の広さで、商店街に面した路面店。ほかにも複数の申込が入っていたほど人気物件だったが、幸運にもオーナーに齊藤氏の思い描くコンセプトが気に入られ、契約に至った。

高円寺駅と新高円寺駅のちょうど中間あたり。レンガ造りの建物1階に、白いスカラップのオーニングが目を惹く外観

店舗データ

店名 en(エン)
住所 東京都杉並区高円寺南3-23-18 1F

 >> GoogleMapで見る

アクセス 丸ノ内線新高円寺駅から徒歩6分、JR高円寺駅南口から徒歩8分
電話 03-5913-9522
営業時間 17:00〜24:00
定休日 水曜
坪数客数 10坪12席
客単価 5000~6000円
オープン日 2024年5月15日
関連リンク en(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集