目先の売上よりお客の満足を大切に、「細く長く続く店」を目指す
オープンから3か月ほど。前職の常連に加え、近隣住民の来店も思った以上に多いという。「この辺は食の感度が高い方が多く、例えばこちらから勧めなくても食後にグラッパが欲しいというお客様もちらほらいて驚きました。そういう粋な飲み方を知っている方々を前にすると、適当なものは出せないな、と背筋が伸びます」と菅氏。オープン前、工事中の店先に置いたショップカードは1週間で150枚がはけたことからも注目度の高さがうかがえる。その期待に反することなく「スムーズな営業ができているのでは」と菅氏は手ごたえを感じており、「『ガタリ』での経験が生きていますね。とにかく全てを任されていたので、そこで独立前のシミュレーションができました。お客様には『落ち着いているので、何年も前からある店かと思った』と言われたくらいです」と笑う。
目標は「細く長く続く店」。現場が何より好きだという菅氏、展開は考えておらず20年は店を続けたいと意気込む。「時折、一人ではさばききれないほどお客様が来てくれる時があるのですが、キャパオーバーだと思ったら勇気を出してお断りしています。細く長く続けるのに大切なのは、目先の売上より来てくれたお客様の満足だと思いますから」と話す。
(取材=大関 まなみ)
店舗データ
店名 | イタリアワインとお料理 babbo.(バッボ) |
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住所 | 東京都新宿区東榎町4-2 神楽坂グリーンランドビル 1F |
アクセス | 神楽坂駅から徒歩5分 |
営業時間 | 17:00〜24:00(LO 23:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 9.3坪、立ち飲み8人ほど+スツール4席 |
客単価 | 5000~6000円 |
オープン日 | 2023年7月12日 |
関連リンク | イタリアワインとお料理 babbo.(Instagram) |