目指すは“週3回通える、第三の場所”。もつ焼きのカッコよさを若い人にも伝えたい
席料やサービス料はなく単価は2800円ほど。狙い通り、近辺にはない大衆酒場として評判が広まり、中年男性を中心に、カップルから家族連れまで幅広い層が訪れる。「よく『もっと値段を上げていいのでは?』と言われることもありますが、目指しているのは『週3回通える店』。この奥には住宅街があるので、つい帰り道に立ち寄りたくなるような“第三の場所”になりたい」と浦野氏は話す。
同店では子連れを歓迎している点も浦野氏の商売の方針が表れている。「本当はカウンター席だけにしようかとも考えましたが、ベビーカーも入れるテーブルも配置しました。自身が外食する際に子連れOKだと本当に有難かった。私が何のために商売をしているのかというと、人に喜んでもらうため。だからお子様連れもウェルカムです」と浦野氏。
オープンから約8か月、現在の月商は360万円ほど。数量限定の部位を求めて早い時間から賑わい、14時オープンの土曜は19時に店を閉めることも。「こんなにお客様が来てくれるとは思わなかった。やはり店がないところでやる強さを実感しました」。今のところ店舗展開の意思はなく、とにかく「この店よくしていきたい」、そして浦野氏自身が「宇ち多゛」や「もつ焼でん」の内田氏から学んだ「もつ焼きのカッコよさ」を若い人にも伝えていきたいと意気込む。
(取材=大関 まなみ)
店舗データ
店名 | もつ焼たいじ |
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住所 | 東京都世田谷区尾山台3-10-9 |
アクセス | 尾山台駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6809-8955 |
営業時間 | 【月~金】17:00〜22:00(LO21:30)【土】14:00~売切次第終了 |
定休日 | 日曜、火曜、不定休 |
坪数客数 | 12坪22席 |
客単価 | 2800円 |
オープン日 | 2023年11月17日 |
関連リンク | もつ焼たいじ(Instagram) |