和食と洋食、異なる業界で腕を磨いた2人の料理人が強力タッグ
下町風情が残る「平井駅」は、メジャーではないものの住みやすく、都心へのアクセスも良いとして、近年は特にファミリー層から人気を集めているエリア。駅の南側に広がる「平井親和会商店街」の一角に「torai」は構える。
オーナーの山田泰地氏は調理師専門学校卒業後、「浅草今半」へ就職。その後は日本中をバックパッカーとして旅しながら各地の名店を食べ歩き、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアでは日本食レストランで修業を積む。2017年、24歳で平井に開業した「酒場 ヤマゴヤ」で独立を果たした。小ぢんまりとしたカウンターだけの店でスタートしたが、酒も料理も美味いと地元住民の間で評判になり、2018年には目と鼻の先のやや広い物件へ移転。店舗展開を考えていた矢先に、高校時代からの知人であり、料理人として働いていた東賢人氏と再会。スタースリー(代表取締役:坂口文彦氏)やタイソンズアンドカンパニー(東京都品川区、代表取締役社長:寺田心平氏)が運営するレストランで腕を磨き、いずれ独立したいと考えていた東氏と山田氏は意気投合し、東氏を2022年に開業した「和びすとろTORINOS」の店長として迎えることになった。
和食一筋の山田氏と、イタリアンやフレンチ、アメリカ料理など洋食に強い東氏がタッグを組んだことで、「生み出される料理も、合わせる酒も幅が広がった」と山田氏。「和びすとろTORINOS」は看板メニューの「ド厚切りチャーシュー」をはじめ、写真映えするだけでなく、手間暇もかけた料理が評判を呼び、瞬く間に繁盛店となった。
今回、再び平井で「torai」を開業した経緯について「平井は昔ながらの個人経営の居酒屋が圧倒的に多い街。魅力でもあるけれど、新しく平井に住み始めた人からは『入りづらい』という声もよく聞かれます。現在も駅前に続々とマンションが建ち、これからますますファミリー層や若い人たちが増える中で、誰でも気軽に入りやすい店を作りたいと思いました」と山田氏。
昼でも人通りが多い商店街にあることと、近隣にはカフェが少ないことから、ランチ&カフェタイムも営業することを決め、内装も“入りやすさ”を意識したナチュラルな空間に仕上げた。スタッフには熟練のパティシエやバリスタもおり、どの時間帯に訪れても満足でき、繰り返し足を運びたくなる店にしたいと話す。
店舗データ
店名 | torai(トライ) |
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住所 | 東京都江戸川区平井4-6-3 |
アクセス | 平井駅から徒歩5分 |
電話 | 080-3460-1061 |
営業時間 | ランチ11:00〜14:00、カフェ14:00〜17:00、ディナー17:00〜23:00 |
定休日 | なし |
坪数客数 | 約30坪38席 |
客単価 | ランチ1100円~、ディナー3500円 |
オープン日 | 2023年4月28日 |
関連リンク | torai(Instagram) |