「街に合わせた店づくり」を実践。新橋店はディナー営業のみ45坪で月商1500万円
立川を地場に不動産開発を手掛ける立飛ホールディングスが2020年に開業した「GREENSPRINGS」。昭和記念公園に隣接した広大な敷地内には遊歩道や多彩なテナントを擁し、東京・多摩地区の一大商業施設として賑わいを創出している。
「LIZARRAN」は遊歩道を眼前にした1階にオープン。運営は福島・郡山に本社を置くニラク。1950年に創業し、東北・北関東を中心にパチンコホールの運営を主事業としてきた同社だが、2014年10月、日本1号店となる「LIZARRAN」を赤坂にオープン。新しい利益の柱として飲食事業を開始した。「飲食ノウハウのなかった当社は、加盟できるブランドを探す中で『LIZARRAN』に出合いました。本国スペインの店舗では様々な種類のピンチョスがずらりと並び、お客様は好きなピンチョスを取っていく。社長はそのエンタメ性に惹かれた、と聞いています」と話すのは、「LIZARRAN」事業を統括する、同社飲食事業部の藁谷 誠氏。
ところが赤坂店は2018年に撤退。「当時は本国と同じメニュー構成やオペレーションで、食材も本国から仕入れて現地を忠実に再現しましたが、集客は振るわず。日本人に合わせてアレンジする必要性を感じました」。反省を生かし、その後は立地特性に合わせた店づくりを実践。特に2017年8月にオープンした新橋店では、ボトルワインをリーズナブルに提供するなど、団体利用に向くメニュー構成や空間に。それが新橋のサラリーマンの宴会需要に合致し、現在も45坪でディナー営業のみで月商1000万~1500万円の繁盛店となっている。ほか、新宿店、高田馬場店、三軒茶屋にも出店。物件の契約期間やコロナ禍の影響もあり新宿と高田馬場は現在閉店しているが、三軒茶屋店ではスペイン・マドリードのレストランでの経験のある腕利きシェフを起用し、本場さながらの料理をアラカルト中心で提供。2~3名の少人数利用が多く、舌の肥えたお客が多い三軒茶屋エリアでこのスタイルがハマり、こちらは32坪で月商600万円とまずまずの業績だ。
今回は「郊外型店舗」として出店。「『LIZARRAN』はピンチョスが主役のスペインバルという軸はぶらさずに、新橋、三軒茶屋のようにその街その街の特性を生かした自由度の高い店づくりをしています。立川は“郊外”という特性を鑑みて店づくりを進めました」と藁谷氏。
店舗データ
店名 | LIZARRAN GREEN SPRINGS 立川店 |
---|---|
住所 | 東京都立川市緑町3-1 GREENSPRINGS 1F |
アクセス | 立川駅から徒歩9分、立川北駅から徒歩6分 |
電話 | 042-512-5198 |
営業時間 | 【月~金】ランチ11:00~15:30(ドリンクLO15:00)、カフェ15:30~17:00(ドリンクLO16:30)、ディナー17:00~22:00(LO21:00、ドリンクLO21:30)【土日祝】ランチ11:00~15:30(ドリンクLO15:00)、15:30~22:00(LO21:00、ドリンクLO21:30) |
定休日 | 不定休(施設の休館日に準ずる) |
坪数客数 | 73坪100席 |
客単価 | ランチ3500円、ティータイム4500円、ディナー6000~8000円 |
運営会社 | 株式会社ニラク |
オープン日 | 2023年4月28日 |
関連リンク | LIZARRAN(HP) |
関連リンク | LIZARRAN(Instagram) |
関連リンク | ニラク(HP) |