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明大前に「スポルカチョーネ」がオープン。惜しまれつつ閉店した用賀の旧店舗から移転、閑静な住宅街の古民家で、イタリアの日常で食べられる郷土料理を提供


用賀時代のメニューをベースに、輸入が厳しいハムやサラミに代わり魚料理が充実

メニューは用賀時代を踏襲しつつ、キッチンが広くなったことで新たな品も10品ほどプラス。イタリアのクラシックな郷土料理が中心だ。

多くのお客がまず注文するのが、前菜の盛り合わせ(一人前1000円)だ。皿いっぱいに、野菜を中心に数多くの種類の前菜をあふれんばかりに盛り付ける。

井上氏なりの遊び心を加えた品も。「うちの肉じゃが」(950円)は、ギアラとジャガイモの塩煮込み。サルサベルデ(ハーブなどを使った緑色のソース)を添え、フィレンツェの郷土料理、ランプレドットをオマージュしている。

「コトレッタアッラスポルカチョーネ」(2500円)も注目メニュー。コトレッタとはイタリアのカツレツだが、同店では白ワインビネガーで煮込み、仕上げにバターを加えた“煮カツ”スタイル。「現地で食べたものを参考にしているのですが、このスタイルは現地でもメジャーではないそうです」と井上氏。

また、用賀ではイタリア産の生ハムやサラミを使った品もラインナップしていたが、現在、それらが輸入しづらくなったことから代替として「クリトモ商店」から仕入れる鮮魚を使った料理を充実させている。例えば、活〆のサワラを厚切りにし、柑橘でさわやかさをプラスした「サワラのカルパッチョ」(1200円)や、「ボンゴレビアンコ/ロッソ」(各1800円)、「アクアパッツァ」(時価)など、その時の鮮魚を使用したメニューが並ぶ。

そして「スポルカチョーネ」の代名詞と言えるのが「リングイネ 超すり立てジェノヴェーゼ」(2000円)。何よりもバジルのフレッシュ感を大切にした逸品で、ジェノベーゼソースは作り置きではなくパスタを茹でると同時にすり鉢ですり、すりたての香りを大事にしている。

ドリンクについて、生ビールは「ペローニ」で小600円、大1000円。ワインはイタリアのものを常時数種類用意しており、グラスは800~1500円、ボトルは5000円~。食後のエスプレッソや食後酒も用意する。

スヌーピーの皿に、無造作に盛られた前菜盛り合わせ。そのラフさは「肩ひじ張らずに食事を楽しんで」という店からのメッセージともとれる

「うちの肉じゃが」。ジャガイモ、ギアラの他にはニンジンなどを加え、日本人になじみのある肉じゃがの味わいに仕上げている

「コトレッタアッラスポルカチョーネ」。骨付きの豚ロースをカツレツにし、白ワインビネガーで煮込んだ品

店舗データ

店名 スポルカチョーネ
住所 東京都世田谷区松原1-20-18

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アクセス 明大前駅、東松原駅から徒歩8分
電話 03-6379-2869
営業時間 17:00~22:00(LO21:00)
定休日 水、日
坪数客数 約20坪20席+立ち飲み数名
客単価 8000~12000円
オープン日 2022年11月11日
関連リンク スポルカチョーネ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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