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中目黒に「味のごんどう」がオープン。新丸子「酒場 雷電」の2店舗目は「普通の最高峰」を目指す。オーナー中谷氏が思い描く“アナザースカイ酒場”とは?

2月24日、中目黒に「味のごんどう」がオープンした。オーナーは、魚真の系譜を引く「ガシラ」出身の中谷卓矢氏。2015年、新丸子にオープンした創業店「酒場 雷電」に続く2店舗目で、「普通の最高峰」を目指す酒場だ。ラインナップするのは海鮮や和食のなじみあるメニューばかりだが、ひとつひとつに丁寧な仕事を施し、良質な素材を厳選。「いい意味で期待を裏切る」を狙う。独立から8年、中谷氏がたどり着いたのは、“原点となるような酒場づくり”。移り変わりの激しいブームではなく普遍的な価値を追い求め、誰かにとってのアナザースカイ(第二の故郷、憧れの場所)となる酒場を目指す。


創業店は立地の悪さから苦戦するも、7か月目で開花。今や月商500万円の繁盛店に

オーナーの中谷卓矢氏は地元・香川県から大阪の辻調理師専門学校でイタリア料理を学び、卒業後、神戸・三宮のリストランテで料理人としてキャリアをスタート。翌年には上京し、都内のリストランテへ。一時的にイタリアン以外で引き出しを増やしたいと、魚の扱いを学ぶため魚真出身オーナーによる渋谷の海鮮居酒屋「ガシラ」へ入る。いずれはイタリアンに戻るつもりだったものの、そこで店長を任されたこともあり居酒屋稼業の楽しさに開眼。そのまま13年にわたって同店で勤務を続けた。中谷氏が35歳になった2015年3月、新丸子に「酒場 雷電」を開業し、晴れて独立を果たした。

ところが開業当初は鳴かず飛ばず。雑居ビル2階の悪立地ゆえ、認知が広がらなかったという。ビラ配りや近隣店舗へクーポン券を配りに回るも結果は出ず、苦しい日々。しかし、開業から7か月が経った2015年11月頃から、突如お客が増え始めたという。「原因は全くわかりません(笑)。そのまま忘年会シーズンの12月に突入して店は盛り上がり、そこから集客は安定してきました」と中谷氏。「地元のJリーグチーム、フロンターレ川崎の存在も大きかったですね。その頃ちょうどチームが躍進していた時期で、どんどんファンが増えていった。試合があるたびに周辺の居酒屋は満席になりました。そこにあやかれたのは、有難かった」と話す。幸運は重なりつつも、修業先「ガシラ」での学びを実直に実践した結果が、7か月後に開花した格好だろう。今では21坪で月商は500万円前後。新丸子の繁盛店として知られている。

中目黒駅から徒歩6分。山手通りから1本裏手に入った閑静な路地で、ガラス張りのファサードからはやさしい光とにぎやかな雰囲気がこぼれてくる

店舗データ

店名 味のごんどう
住所 東京都目黒区東山1-18-2 サニーハイツ東山101

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アクセス 中目黒駅から徒歩6分
電話 03-6303-0922
営業時間 17:00〜24:00(LO23:00)
定休日 月曜
坪数客数 16.7坪24席
客単価 3000円~
オープン日 2023年2月24日
関連リンク 味のごんどう(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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