駒沢大学に「シティースタンド 都会」が開業。イタリア郷土料理を居酒屋価格設定でカジュアルにアプローチ。イタリアンと酒場のミックスで、地域に根差す店づくりを目指す

お客の興味と利用しやすさにフォーカスし、本格イタリアンに大衆酒場のカジュアル感をミックス

佐藤氏は、「シティースタンド 都会」の業態について、次のように語る。「住宅街での出店なので、地域住民の方々を味方につけ、長く根付いていける強い業態にしていきたいと思っています。その地盤を作った上で、他の地域からもウチの店を目的に駒沢まで来る人を増やしていきたい」。そこで着目したのが、“利用のしやすさ”。有機野菜など、良質な食材で作ったイタリアのクラシカルな郷土料理を提供しつつ、あくまで“酒場”というコンセプトを守り、居酒屋並みにリーズナブルな価格設定でリピートを狙う。

前菜、つまみには「都会の梅きゅうり ディル風味」や「マカロニサラダ ヨーグルトソース」、「オレンジ果汁と山椒佃煮のコールスロー」（各440円）、「いろいろキノコのコンフィ」（638円）、「有機野菜のバーニャカウダ」（小748円、大1280円）など、イタリアンと居酒屋つまみをミックスした遊び心を感じるメニューがズラリ。また、「茹でタンと季節野菜のサルサベルデ」（1298円）、「米沢豚のグリル ボルチーニキノコソース」（1980円）、「自家製ラグーのラザニア」（968円）といった本格イタリアンの技巧光るメニューも品書きに並ぶ。さらに、「グリーンペペロンチーノ」（968円）、「自家製ミートボールのトマトパスタ」、「はまぐりと旬野菜のボンゴレ」（各1320円）といったしめの一品、「自家製プリン」（440円）、「モンブラン」（638円）といったデザートも揃え、ラインナップに隙がない。「メニュー名も奇をてらいすぎず、本格的なものにしました。でも、価格は低めに設定していることでお客様に試しやすさを感じてもらいたいと考えています」と、佐藤氏は語る。

一方、ドリンクは「東京クラフト ペールエール 生」（715円）や「ハートランド 中瓶」、「キリン一番搾り 中瓶」（各638円）といったビール。「角ハイボール」、「コーラハイボール」（各440円）、「プレミアムハイボール」（858円）といったハイボール。「チューハイ」（330円）、「レモンサワー」、「ウーロンハイ」、「自家製コーヒー焼酎ウーロン割」（各440円）といった、金宮焼酎のチューハイなど、居酒屋を思わせるラインナップだ。佐藤氏は、「料理がイタリアンの中でもニッチな部類の“郷土料理”なので、馴染みのあるドリンクでお客様のハードルを下げたいな、と考えました。だから、“酒場”なんです。もちろん、『ワイン』（グラス748円～、ボトル2970円～）の需要もあるので、徐々に増やしていこうと思っています」と、語る。

「ヤリイカふきのとう」（968円）。フキノトウとイカの塩辛が詰められている、呑兵衛にぴったりの酒促進アイテムだ

バスマティライスをキャベツで包み、グリルした「ロールキャベツ」（1078円）。ニンジンソースの甘みとたっぷりチーズの香りが効いている。食事にも酒のつまみにもなる一品

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