奥様と、楽コーポレーションとの出会いによって変えられた人生
新中野駅から徒歩5分、“鍋横”の愛称で親しまれる歴史ある商店街、鍋屋横丁の一角に構える「まんまる」。
「ここは神酒所、つまり御神輿が休憩する場所だったんです。“居酒屋の神様”と呼ばれる人の店で修業して、神様のための場所で居酒屋ができるなんて、こんないい話はないと思い、即決しました」と店主の齊藤氏。
出身は北海道北見市。詳細は割愛するが、ハードな人生経験を経て20代前半で上京するまではアパレルや工場などで働いており、飲食経験はなかったのだとか。幡ヶ谷の「花田屋酒店」で働いていた際に楽コーポレーションの存在を知り、28歳の時にその門を叩くことになる。
「その頃の僕は200万円の借金を抱え、風呂なし、トイレ共同のアパート暮らし。入社してから約2年間は毎日マンガ喫茶でシャワーを浴びてから出勤するという生活でした。あの頃が人生で一番辛かったですね」。
現在の奥様と出会ったのもこの頃で、奥様の支えと徹底した家計管理のもと、借金を全額返済。結婚後は、奥様の実家に居を移したことで少しずつ貯金ができるようになり、独立について考える余裕も出てきたという。
今の自分があるのは「嫁さんのおかげ」と言う斎藤氏は、「新中野はもともと嫁さんの地元で、(奥様の)実家がお祭り一家だったこともこの物件に決めるきっかけになりました。これまで苦労をかけてきた嫁さんや家族に恩返しができれば」と語る。
“これまでに見たことがない景色”を作りたいと、半年かけて内装を工事したという店内には、随所に斎藤氏のこだわりが詰まっている。例えば、希少な北海道産真樺の一枚板を使ったカウンターを照らすのは、小樽・北一硝子のランプだ。一見、無機質にも思える壁にはロックバンドのポスターを貼り、ストリートのようなイメージ。一方で、奥のテーブル席に面した壁には春画や古い映画のポスターが貼られていたり、アンティークの家具が食器棚として使われていたりと、時代や場所を超えた不思議な空間が広がっている。
店舗データ
店名 | まんまる |
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住所 | 東京都中野区中央3-34-1 |
アクセス | 新中野駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6382-4370 |
営業時間 | 18:00~23:30 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 12坪30席 |
客単価 | 5000~6000円 |
オープン日 | 2023年1月10日 |
関連リンク | まんまる(Instagram) |