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大山に「のみくい なにわ」がオープン!楽コーポレーション出身の店主が手がけるのは、何度も通いたくなる“令和の酒場”。飲み歩きストをターゲットに、「大山の関所」を目指す

9月23日、大山に「のみくい なにわ」がオープンした。店主の岩本博希氏は、大手居酒屋チェーンを経て楽コーポレーション(東京都世田谷区)に入社。“一国一城の主”を目指し、約10年に渡り腕を磨いた。旬の野菜をふんだんに盛り込んだ“おばんざい”や牛すじ煮込み、手羽先から揚げの3品を名物に据え、居酒屋が多い大山において、飲み慣れたオトナたちが思わず立ち寄りたくなる店を目指す。


東日本大震災をきっかけに転職、独立を決意

池袋駅から東武東上線で3駅。都内でも有数の大きな商店街「ハッピーロード大山商店街」を擁し、多くの人であふれる大山駅の界隈には、安くて美味い居酒屋が点在する。

「大山には独立前から何度か飲みに来ていて、いい街だなと思っていました。楽コーポレーション時代に働いていた、阿佐ヶ谷の街を思い出します」という店主の岩本氏。大学生時代はツアーガイドを目指していて、「海外へ行ったら食べることに苦労するだろうからと居酒屋でアルバイトを始めたのが飲食業界で働くようになったきっかけです」と笑顔を見せる。

楽コーポレーションとの出合いは、大学卒業後、ワーキングホリデーを利用して訪れたカナダのバンクーバー。同社が現地で運営する「汁べゑ」で働いた。しかし、帰国後は学生時代にアルバイトしていた大手居酒屋チェーンに入社。2011年に発生した東日本大震災を機に、初めて独立を意識するようになったという。

「当時、山手線某駅前店の店長を任されていたのですが、出勤したらグラスもお皿も落ちて割れているわ、フライヤーの油がこぼれているわ、さらに電車が止まってしまって出勤できないスタッフもいたりで…もう本当にぐちゃぐちゃな状態だったんです。これはヤバいと本社に連絡したら、それでも営業するようにと言われて。確かに、あの寒い中でたくさんの人が暖を取る場所があったことは、社会貢献としてはすごくいいことだったと思います。でも、僕自身は心配して連絡をくれた親にも返信できなかったし、出勤してくれたアルバイトの子たちを帰らせてあげることもできなかった。そのときから、自分の働き方について考えるようになりました」。

将来について思いを巡らせる中、バンクーバー時代に一緒に働いていた友人が勤務する楽コーポレーションの店舗へ足を運び、改めてその理念に触れ、「30代の内に独立開業する」と目標を立てた上で転職を決意。
渋谷道玄坂にあった「Chopstick cafe・汁べゑ」(現在は閉店)や「汁べゑ渋谷店」「東京コケコッコ本舗 阿佐ヶ谷店」を経験し、「神楽坂 椿々」では約4年間に渡って店長を務めた。

「神楽坂は100席以上ある大きな店舗で、僕が前職で大箱店舗の店長経験があったことから任されました。後任が育て、店を引き継ぐことも店長の役割です。それができたタイミングで、独立したいと伝えました」。

当初は練馬エリアで店を探していたが、これだという物件が見つからず、縁あってたどり着いたのが大山だった。
元整骨院だったという物件は配管の都合で一部床を上げる必要があり、悩んだ末に店内手前にカウンター席、トイレを挟んで奥のゾーンを床上げしてテーブル席を配置することに。結果として半個室のような空間ができ上がり、グループ客や家族連れもゆっくり寛げる空間が完成した。

路地に灯る提灯と、暖簾に染め抜かれた「なにわ」の文字が目を引く

メインは厨房を囲むようにしつらえられたL字型カウンター。奥にはテーブルも2卓用意する

店舗データ

店名 のみくい なにわ
住所 東京都板橋区大山金井町38-9

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アクセス 東武東上線大山駅から徒歩3分
電話 03-5926-4797
営業時間 17:00~23:00
定休日 不定休
坪数客数 10坪20席
客単価 3500~4000円
オープン日 2022年9月23日
関連リンク のみくい なにわ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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