初めて働いたダイニングバーが、独立開業のきっかけに
「Conelu」があるのは西荻窪駅北口からすぐ。土地勘がある人なら、1日を通して人で賑わう老舗青果店の奥、と聞けばすぐにわかるかもしれない。
店主の小林氏と、実姉で、創業店の敷地内にアトリエ「beek flowers」を構えるフラワーデザイナーの高山実穂氏も界隈の出身。「僕ひとりだったら誰も来てくれないかもしれないけれど、地元で、しかも姉と2人で店をやれば互いの友達が来てくれたり、倍の集客が望めるんじゃないかと思ったんです」という小林氏は、「ジングルジャングル」で働きはじめた20歳頃から独立を夢見ていたのだとか。「ジングルジャングルは残念ながら2019年に閉店してしまったのですが、すごく雰囲気が良い店でした。働いていてもすごく楽しくて、いつも常連さんがいっぱいで。いつかこんな店をやれたらいいなと思っていました」。
同店でキッチン兼ホールとして約8年間働いたのち、料理をしっかり学びたいと転職。イタリアンレストランなどで腕を磨いた。
「当時、姉はすでにフリーのフラワーデザイナーとして活動していて、いつか一緒にやりたいねという話はしていたんです。ちょうど別の店へ転職を考えていた際に、業務委託として店をやらないかというお話をいただき、同じ空間に、『ご飯とお酒 NICHE』と姉のアトリエをオープンしました」。
店は順調だったが、やはり業務委託ではなく、自分で店を経営したいという思いが募り、近場で物件を探していたところ、目と鼻の先にあるこの場所が空いたと声がかかったという。「移転も考えていたのですが、この物件の規模を考えて2店舗目を開けることにしました。そこで、もとはお客さんで、店を手伝ってもらっていたスタッフに店長を任せることにしました。彼の作るミートボールがおいしくて、『ミートボール屋さんをやりたいね』なんて話をしていたんです」。
2号店はミートボールを“捏ねる”工程から“コネル”と命名。「花があれば装飾は不要」だからと内装は至ってシンプルだ。木を基調にしたナチュラルな空間を、高山氏がアレンジした四季折々の花々が彩る。店内ではミニサイズのブーケなど生花やスワッグ、フラワーベースなども販売している。
店舗データ
店名 | Conelu(コネル) |
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住所 | 東京都杉並区西荻北3-21-5 |
アクセス | 西荻窪駅北口から徒歩1分 |
電話 | なし |
営業時間 | 15:00~22:00 |
定休日 | 水曜 |
坪数客数 | 5.5坪8~10人 |
客単価 | 3000円 |
オープン日 | 2022年9月3日 |
関連リンク | Conelu(Instagram) |