「もう一度、上場を体験」。そんな夢も持ってチャレンジ
予想以上の好スタートを切れたという「フランス大衆食堂 ブイヨン本郷3」の売上は平均日商25万円、人時売上高は約5000円(1日の総労働時間は約50時間)で推移している。「かつや」の人時売上高に比べれば低い数字とのことだが、一般的に4000円未満の飲食店が多いことを踏まえるとかなり高い水準で、生産性の高いフレンチ業態を開発したことが、この数字からもうかがえる。原価率も32~33%に落ち着く見込みだ。「グラスワイン」(500円~)、「ボトルワイン」(1800円~)を始めとしたドリンクもリーズナブルな価格にしているため、アルコール類の原価率は高めだが、フルスクラッチによってフードの原価率を抑えている。夜の客単価は想定通りの4500円で、フードとドリンクのおおまかな売上比率は7対3。ランチも含めると8対2 ほどになり、狙い通りの食事主体のフレンチ業態になっている。
今後の展望としては、同じ本郷三丁目で物件が見つかれば、フレンチ以外の「〇〇大衆食堂」や二軒目利用の業態の出店を検討するという。別の街の物件であれば、「フランス大衆食堂 ブイヨン本郷3」をそのまま出店することも考えている。出店場所は豊洲や月島、門前仲町といった東京の東側エリアで、U.RAKATAが目指している「地域住民の憩いの場を作る」ことができる場所が候補だ。「50歳を前にして独立したのは、一つの会社を軌道に乗せ、きちんと成長させるには20年かかるため、70歳までにそれを成し遂げるのにギリギリの年齢だったからです。一緒に新会社を立ち上げた創業メンバーたちと、もう一度、上場を体験する。そんな夢も持ってチャレンジしていきたい」と話す臼井氏が、これからU.RAKATAでさらにどのような事業を手掛けていくのか非常に楽しみだ。
(取材=亀高 斉)
店舗データ
店名 | フランス大衆食堂 ブイヨン本郷3 |
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住所 | 東京都文京区本郷3-32-3 |
アクセス | 本郷三丁目駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5801-0834 |
営業時間 | 11:30~22:00 |
定休日 | 水曜 |
坪数客数 | 20坪30席 |
客単価 | 昼1100円、夜4500円 |
運営会社 | 株式会社U.RAKATA |
オープン日 | 2022年8月26日 |
関連リンク | U.RAKATA(HP) |
関連リンク | フランス大衆食堂 ブイヨン本郷3(HP) |
関連リンク | フランス大衆食堂 ブイヨン本郷3(Instagram) |