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下北沢に「まいにち 千秋楽」がオープン。店主は楽コーポレーションで23年経験を積んで独立。毎日明るい笑顔に満ちた店を目指す

8月10日、下北沢に「まいにち 千秋楽」がオープンした。店主の後藤千秋氏は、「くいものや楽」や「汁べゑ」など、都内を中心に居酒屋を展開し、多くの独立者を輩出する楽コーポレーション(東京都世田谷区)で23年に渡るアルバイト経験を経て、かつての先輩が店を営んでいた物件を受け継ぐ形で独立。目指すのは「アットホームで笑顔に満ちた店」。父親仕込みの“どて煮”をはじめ、思わず酒が進むつまみを揃え、訪れる人を弾けるような笑顔で出迎える。


上京以来、23年間のアルバイト勤務から、一国一城の主へ

「本当はね、独立するつもりはなかったんですよ」と大らかに笑う店主の後藤氏。

「20歳で上京して、まかない付きだからという理由で働き始めた『楽』が楽しくて、本当に大好きで。お客さんに名前を覚えてもらったり、自分の居場所のように感じていました。だから、独立して辞めていく仲間に『店を手伝ってほしい』と言われたり、いろんな仲間から『自分で店をやった方がいいよ』なんて言ってもらったりもしていたんですが、私としてはこのままでいいと思っていました」。

2022年4月、そんな後藤氏に大きな転機が訪れる。3月に現在の物件で居酒屋を営んでいた楽時代の先輩が急逝し、驚きと悲しみを抱えている中、楽コーポレーションの代表、宇野隆史氏に「この場所で店をやってみないか」と声をかけられたという。

「それまで一度も独立したいなんて思ったことはなかったのに、お父さん(宇野氏のスタッフからの愛称)から連絡があったときに、『ちょっとやってみたいかも』と思ったんです。亡くなられた先輩が、私が楽で初めて配属された店の店長を務めていたこともあって、このご縁にも背中を押されました」。

すぐに宇野氏が後藤氏の名前“千秋”と“楽”を組み合わせて「まいにち 千秋楽」と命名。そこから急ピッチで店づくりが始まった。とにかくこだわったのは、居心地のいい空間であること。一枚板のカウンターは低く、広く切り出し、ゆったりとしたローチェアを配置。つい「もう1杯」と長居したくなる座り心地の椅子を探し出した。路地裏の2階という立地も加味し、回転数で売上を伸ばすよりも、長時間寛いでもらうことを意識したという。さらにキッチンと客席との間にあった壁を取り払い、すべての床をフラットに仕上げた。

「どの席にも、私の笑い声が届くような空間にしたいと思いました。私は声が大きいので、ある方には『お前の笑い声じゃ、8坪じゃ小さいくらいだ』って言われてしまいましたが(笑)。床をフラットにしたのは、車いすの先輩にも会いたい、来てほしいと思ったからです。車いすでも入りやすいよう、入り口も広く作りました」。

店を構えるのは写真奥に見えるビルの2F。駅からすぐの立地ながら“隠れ家感”がある

カウンターとテーブルに使用しているのは、ハワイ原産の巨木「モンキーポッド」。ハワイをこよなく愛する後藤氏の思いが詰まっている

店舗データ

店名 まいにち 千秋楽(せんしゅうらく)
住所 東京都世田谷区北沢2-12-2 サウスウェーブ下北沢2C

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アクセス 京王井の頭線、小田急線「下北沢駅」から徒歩2分
電話 なし
営業時間 17:00~24:00
定休日 不定休(詳細はInstagramを確認)
坪数客数 8坪17席
客単価 4000円
オープン日 2022年8月10日
関連リンク まいにち 千秋楽(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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