「値段にうるさい大阪感覚」で値付け、原価40%でも知名度向上を優先
コンセプトに謳うのが「特別じゃない日に特化した、特別なお店」。どこか耳に残るこのフレーズは健太氏が考案。渋谷で遊ぶ若者たちがなんでもない日にふらりと立ち寄り、帰る際には今日はなんだか特別な日だったかも、そんな風に振り返るシーンを思い描いた。コンセプトに加えて、ロゴや店舗デザインといったビジュアル面も健太氏が担当。大胆な赤をキーカラーにしたアートディレクションで、彼らなりの“渋谷らしさ”を表現している。
メニューは「僕ら兄弟が6年の歳月をかけて練り上げてきた」と胸を張る品々。大衆酒場的なつまみにひねりを加えた品々が中心だ。カテゴリーは「造り」から「あて」、あさり出汁の「おでん」、「串」、揚げ物など温菜の「ごちそう」、「炒め物」、「〆」、デザートの「別腹」に分かれて50品少々。お造りの「五種二貫盛」(1000円)、「ししゃも春巻き」(570円)、「海鮮ユッケ」(620円)、「肉汁焼売」(490円)、「白い麻婆豆腐」(680円)といった目を引く商品がある一方で、串は1本180円~、おでんも180円~、90円の「端材キムチ」といった安価な品も用意し、「ポテトサラダ」も一人前ポーションにして220円で値付け。ターゲットの20代が「そんなに予算もないがあと一品ほしい時の“逃げ道”になるように」という狙いだ。
ドリンクは、生ビールが「PSB」(中450円、大850円)、大瓶ビール各種680円、ハイボールは「角」(420円)、「メガ角」(740円)など。日本酒は「松竹梅」(一合480円~)。特に大きく打ち出すのは、「ナカソト割り」のチューハイだ。「ナカ」は「甲類焼酎なか小」(170円)、「甲類焼酎なか大」(380円)のほか、焼酎やウイスキーのボトルが2500円~。「ソト」となる割材には「炭酸」「烏龍茶」(各200円)、「ホッピー 白・黒」(320円)、「バイス」「レモン」(各220円)といった定番のほか、エナジードリンクの「チルアウト」(430円)、「野菜生活」(300円)、宮崎のご当地ジュース「スコール」(200円)、「ポカリスエット」(280円)とバリエーション豊かに用意。普段はあまりチューハイでは飲まないようなドリンクを意識的に揃えている。康太氏セレクトの乙類焼酎も自慢で、リーズナブルな定番からこだわりの銘柄まで5品(550円~)。周辺にはクラブが点在することから、「ジンリッキー」(520円)、「モスコミュール」(550円)などのカクテルも用意する。
「東京に比べ、大阪は値付けに対する目が厳しい。その感覚で値付けをしたので、渋谷の中でもかなり安い方だと思います。原価は40%になりますが、まずは繁盛店にして知名度を上げることを優先したい」と二人は説明する。
店舗データ
店名 | 大人気(おとなげ) |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-22-2 渋谷道玄坂1956 2F |
アクセス | 渋谷駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6455-3455 |
営業時間 | 17:00~29:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 18坪40~45席 |
客単価 | 2500~3000円 |
オープン日 | 2022年8月17日 |
関連リンク | 大人気(Instagram) |