向こう10年でバー市場の縮小を見越した複合型店舗。目指すのは「つい来ちゃう店」
ほか、店頭に小窓を設けて惣菜や焼売のテイクアウトにも対応。6月からはカフェ営業が開始予定と、複合的な店舗となっている。「今後10年を考えると間違いなくバー市場は縮小していくでしょう。そうなったときのリスクヘッジとして異なる業態をやりたかったんです」と狙いを話す。
目指すのは「つい来ちゃう店」。「休憩や気分転換に立ち寄りたくなる場所。お酒を飲まない人もブランチを楽しめますし、お惣菜のテイクアウトでもいい。高層マンションのような人為的なものが並ぶ月島にあって、人のあたたかみが感じられる場所にしたかった。この物件も、高層マンションのそばにある古民家、新しいものと古いものの対比が気に入りました」と話す。
オープンから約5か月。徐々に体制を整えながらのスロースタートだが、来店客には喜んでもらっている手ごたえはあるという。「まだ既存店のInstagramで紹介する程度で認知が行き届いていないので、伸びしろはあると思う。知られさえすれば、ついつい立ち寄りたくなるお店だと思います」と自信を見せる。
今後について大野氏は「飲食店の展開はもうやり切ったので打ち切り。ライフワークである旅先での酒場巡りをまとめた本を出したり、映画祭を企画したりと、カルチャー方面で興味の向く活動にも挑戦できたら」と話す。
(取材=大関 まなみ)
店舗データ
店名 | 酒房 蛮殻(しゅぼう ばんから) |
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住所 | 東京都中央区月島1-25-7 |
アクセス | 月島駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5859-5363 |
営業時間 | 【平日】17:00〜23:00【土】16:00〜23:00【日・祝】16:00〜22:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 1階8坪14人、2階6.5坪8席 |
客単価 | 1階3000~4000円、2階5000円 |
オープン日 | 2022年1月11日 |
関連リンク | 酒肆 一村(記事) |
関連リンク | 酒房 蛮殻(Instagram) |