上目黒5丁目に「料理や、小料理や」がオープン。深夜までにぎわうワインバーから心機一転、大人が集う住宅街の隠れ家的和食店にリニューアル

飲食業界に入ったばかりの頃は、この業界で働き続けることも、自分の店を持つことも想像できなかったが、いまでは「飲食業がいちばん楽しい」と話す永峯氏。「いまの店のコンセプトは“罪悪感のないごはん”。ここに行くと元気になれる、最近ちょっと野菜が足りていないからあの店に行こう、そんな風に思ってもらえるようになったら嬉しいです。まずは来年に向けて、『料理や』と『小料理や』の2体制を整えたいと思っています。地元の方だけでなく、遠くからも来ていただけるようなお店になりたいですね」。

来年以降、「小料理や」の日は永峯氏も腕を振るう予定だ。ちなみに、目黒駅や渋谷駅からはバスが出ており、バス停「寿福寺前」で降りれば店は目の前だ。ミレカーサ時代のように毎週というわけにはいかなくとも、月に1度、あるいは自分にとって大切な時間を過ごすためにこの店を選ぶ人は、今後も増えるだろう。

左からシェフの山口大志氏、オーナーの永峯千夏氏。不便な立地ながらもリピーターが多いのは、料理のおいしさはもちろん、2人の温かい人柄や気遣いに他ならない

（取材＝河西みのり）

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